世界遺産
フランスには世界的に見てもかなり多くの世界遺産があります。早速ですが、まずはフランス全体の世界遺産一覧を以下に一覧にしてご紹介します。なお、括弧内の数字は登録された年を表しています。
- 1970年代
- モン・サン・ミシェルとその湾 (1979年)
- シャルトル大聖堂 (1979年)
- ヴェルサイユの宮殿と庭園 (1979年)
- ヴェズレーの教会と丘 (1979年)
- ヴェゼール渓谷の先史的景観と装飾洞窟群 (1979年)
当初の登録名は「ヴェゼール渓谷の装飾洞窟群」2006年に現在の名称に改称されました。
- 1980年代
- フォンテーヌブローの宮殿と庭園 (1981年)
- アミアン大聖堂 (1981年)
- オランジュのローマ劇場とその周辺及び「凱旋門」 (1981年)
- アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群 (1981年) 2006年に現在の名称に改称されました。フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の一部としても登録されています。
- フォントネーのシトー会修道院 (1981年)
- サラン=レ=バンの大製塩所からアル=ケ=スナンの王立製塩所まで (1982年、2009年拡大)
- ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場 (1983年)
- サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会 (1983年) 当初の登録名は「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ教会」。2006年に現在の名称に改称されました。
- ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾 (1983年。自然遺産) 当初の登録名は「コルシカのジロラータ岬、ポルト岬、スカンドラ自然保護区、ピアナ・カランシュ」。2006年に現在の名称に改称されました。
- ポン・デュ・ガール(ローマの水道橋) (1985年)
- ストラスブールのグラン・ディル (1988年)
- 1990年代
- パリのセーヌ河岸 (1991年)
- ランスのノートルダム大聖堂、サン=レミ旧大修道院、トー宮殿 (1991年)
- ブールジュ大聖堂 (1992年)
- アヴィニョン歴史地区:教皇庁、大司教座総体およびアヴィニョン橋 (1995年) 当初の登録名は「アヴィニョン歴史地区」。2006年に現在の名称に改称されました。
- ミディ運河 (1996年)
- ピレネー山脈のモン・ペルデュ (1997年、1999年拡張。複合遺産)
- 歴史的城塞都市カルカソンヌ (1997年)
- リヨン歴史地区 (1998年)
- フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 (1999年)
- ベルギーとフランスの鐘楼群 (1999年、2005年拡張) 1999年時点での登録名は「フランドル地方とワロン地方の鐘楼群」。この時点ではベルギー国内のみが対象でしたが、拡張の際にフランス国内の鐘楼群も登録されました。
- サン・テミリオン地域 (1999年)
- 2000年代
- シュリー・シュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷 (2000年)
- 中世市場都市プロヴァン (2001年)
- オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル (2005年)
- 月の港ボルドー (2007年)
- ヴォーバンの作品 (2008年)
- ニューカレドニアのラグーン:サンゴ礁の多様性と関連する生態系 (2008年。自然遺産)
- レユニオン島の尖峰群、圏谷群および絶壁群 (2010年。自然遺産)
- アルビの司教都市 (2010年)
ものすごい数ですね。近年も次々と新しい施設が登録されています。
パリ
前述のリストの中で首都であるパリにある世界遺産は「パリのセーヌ河岸」です。この登録名で世界遺産に登録されているのですが、周辺の様々な施設を含んでいますので、それらの施設をまた一覧で以下にご紹介します。いくつかは簡単な解説も加えていますので、参考になさってみて下さい。
- シャンゼリゼ通り
シャンゼリゼの歌でもお馴染みの大通りです。フランスを代表する大通りで、いつも地元民と観光客で賑わいを見せています。通りにはブランドブティックや各種ショップ、レストラン・カフェなどが並んでます。
なお、シャンゼリゼ通りはエトワール凱旋門を起点にしてコンコルド広場まで約3キロに渡り延びていますが、こちらの凱旋門は頂上まで登ることができ、頂上からシャンゼリゼ通りの先までの素晴らしい景観を一望することができます。
- エッフェル塔
フランスのシンボルと言える高くて大きな塔です。1階2階3階と3つの異なる展望台が設けられていて、2階までは階段で登ることもできます。展望台からはパリの街を一望することができ、非常に綺麗な景色を満喫することができます。
- ルーヴル宮殿(ルーヴル美術館)
もはや説明はいらないのではないかと言うくらい、世界的に知られている世界最大級の美術館です。広々とした館内は複数のエリアに分割されており、その全てを見て回るには数日間必要なほどです。事前に見たい作品に狙いを定めてから行きましょう。
- コンコルド広場
広場中央に建つオベリスクが特徴的な広場です。東西にはエトワール凱旋門とカルーゼル凱旋門を、南北にはブルボン宮とマドレーヌ教会を眺めることができます。
- ノートルダム大聖堂
セーヌ川に浮かぶシテ島に建っている大きな教会です。ゴシック建築の傑作として知られ、内部には美しいステンドグラスがあります。南塔は頂上まで登ることもできます。
- カルーゼルの凱旋門
- チュイルリー庭園
- マドレーヌ寺院
- マレ地区(オテル・ド・ロアン オテル・ラモワニョン)
- パリ市庁舎
- グラン・パレ、プティ・パレ
- シャイヨー宮
- オルセー美術館
- ブルボン宮殿
- アンヴァリッド
- シャン・ド・マルス公園
- 陸軍士官学校
- パレ・ド・ジュスティス(裁判所)
- サント・シャペル
- コンシェルジュリー
- ランベール邸、ローザン邸
- サン=ルイ=アン=リル教会
- ポンヌフ
- アレクサンドル3世橋
これら全てを「パリのセーヌ河岸」が含んでいます。全てを回ることは不可能ではありませんが、パリに旅行に行く機会があるという方は、これらの中から特に興味があるものをいくつかピックアップしてから行かれると良いかと思います。
特にルーヴル美術館は前述の通り、館内の全てを見て回ろうとすると1週間くらいかかってしまいますので、こちらも事前に見たい作品や興味のあるエリアなどを絞ってから行かれると良いでしょう。