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ベネチア広場~フォロ・ロマーノ

ベネチア広場~フォロ・ロマーノの観光名所をご紹介しています。「ローマのへそ」とも呼ばれているベネチア広場から、パラティーノの丘まで広がるエリアで、ここには数多くの世界遺産やフォロ(公共広場)があり、観光を満喫することができます。

ベネチア広場 「ローマのへそ」と言われるほど、観光の起点になる広場です。純白のヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂が建っています。北に向かってコルソ通りが伸びており、トレヴィの泉も近くにあります。
カンピドーリオ広場 ミケランジェロによって設計された広場です。広場中央の綺麗な幾何学模様のモザイクが特徴的です。広場中央で存在感のある、マルクス・アウレリウス帝の騎馬像もミケランジェロによって制作されました。
カピトリーニ美術館 絵画館・ヌオヴォ館・コンセルヴァトーリ館などの複数の館で構成されている美術館です。ローマ彫刻を多数収蔵しており、美術史上で非常に価値のある重要な美術館として知られています。
トライアーノの市場 トラヤヌス帝が2世紀に建てた穀物配給所です。その後はローマの市場として使われるようになり、大変賑わっていたと言われています。
フォロ・トライアーノ ベネチア広場の南にあるフォロ・トライアーノは、トラヤヌス帝によって作られました。高さ30メートルにも及ぶ記念柱がとても目立っています。
フォロ・アウグスト アウグストゥス帝がフィリッピの戦いで勝利したことを記念して建てられたフォロ(公共広場)です。紀元前2年に完成した当時はアウグストゥス帝の像がありましたが、今は台座のみとなっています。
フォロ・チェザーレ 前述のカピトリーニ美術館の北にある、フォロです。フォロ・ロマーノの外に作られた最初のフォロとしても知られています。
コロッセオ ティトゥス・フラウィウス・ウェスパシアヌス帝が72年に着工し、80年に完成させた4階建ての円形闘技場です。長径が188m、短径が156mの楕円形をしており、高さは48メートルを超えます。

ここでは、血を吸収させるため地面には白い砂が撒かれ、その上で剣闘士同士や、剣闘士と猛獣の戦いが行われました。一度に5万人以上の見物客が試合を楽しんだと言われています。

各フロアごとに建築様式が異なっているのも特徴で、1階はドーリア様式、2階はイオニア様式、3階と4階はコリント様式となっています。
コンスタンティヌスの凱旋門 地下鉄コロッセオ駅前のフォロ・ロマーノ側に建っている高さ21m、幅25.7mにも及ぶ大きな凱旋門です。ローマ建築の代表作の一つとしてもよく知られています。

当時副帝であったコンスタンティヌス帝が、正帝マクセンティウス帝に対し、312年ミルヴィオ橋の戦いで勝利した事を記念して、3年後の315年に作られました。

フランス・パリの観光名所「エトワール凱旋門」のモデルになったとも言われています。
フォロ・ロマーノ パラティーノの丘とカンピドリオの丘の中間に位置している、古代ローマの政治・宗教・商取引の中心地となった場所です。

フォリ・インペリアリ通りの側に建っているエミリアのバシリカの脇に入り口があります。

フォロ・ロマーノが本格的に整備されるようになったのは、ユリウス・カエサルの時代で、その後歴代の皇帝達が権力の象徴として、フォロ作りに力を入れました。
パラティーノの丘 前述のフォロ・ロマーノのティトゥス帝の凱旋門から南に延びている坂道を登ったところにある丘です。ローマ時代には皇帝の宮殿がここに置かれていました。
マルチェッロ劇場 アウグストゥス帝が作った円形劇場です。紀元前11年に完成しました。全部で1万5千もの人を収容できたと言われています。ドーリア式・イオニア式・コリント式と3つの異なる様式で作られた円柱は必見です。
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会 後述の「真実の口」があることで知られている教会です。コリント式の円柱やビザンチン様式のモザイクが美しく、6世紀に建てられました。
チルコ・マッシモ 前述のパラティーノの丘のはずれにあるローマ時代の大きな競技場跡です。紀元前7世紀に建てられたと言われています。かつてはここで戦車レースなどの競技が開催されていたと言われています。
カラカラ浴場 216年頃にカラカラ帝によって造られた公衆浴場です。1600人が収容可能だったと言われており、長さ225m幅185m高さ38.5mというその壮大さには目を見張るものがあります。

浴場以外にも運動場や図書館・集会広場などもあり、当時のローマ市民の娯楽施設であったとされています。

現在に至るまで、何度も破壊されたり略奪されたりしてきましたが、今もモザイク模様の床などが残っています。
ドーリア・パンフィーリ美術館 15世紀に建てられたドーリア・パンフィーリ家の邸宅です。現在も一族が住んでいますが、建物の一部を美術館として一般に公開しています。
コロンナ美術館
(コロンナ宮殿)
教皇マルティヌス5世が15世紀に建てた宮殿です。ルネサンス期の様々な美術品が展示されています。
フォリ・インペリアリ通り 名前は「諸皇帝の通り」を意味しています。ベネチア広場からコロッセオまで伸びている大通りで、ムッソリーニが1932年に完成させました。
ドムス・アウレア 68年に建てられたネロ帝の黄金宮殿の跡です。総敷地面積は80ヘクタールにも及びます。2000年に一般公開されて以来、高い人気を誇り続けており、事前に電話予約してから訪れるようにしましょう。
サンジョヴァンニ・イン・ラテラノ教会 ローマ四大教会堂の内の一つに数えられ、コンスタンティヌス帝がキリスト教を公認した直後に奉納した教会です。

312年に建設され、世界で初めての本格的なキリスト教聖堂でもあります。過去には歴代法王の皇帝として使われていたこともあります。

なお、大聖堂はバチカンの領域外にありますが、ラテラノ条約によってバチカンの特別な権利が認められています。
真実の口 「嘘つきが手を入れると手を食べられてしまう」という言い伝えはあまりに有名です。映画「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーンもここに手を入れています。

ローマの観光スポットとして人気が高く、多くの観光客がここで記念撮影を行っています。

< コメント >
このエリアはローマの中でも特に名所が多く、ひとつひとつ見て回ると1日では全然足りないほどです。コロッセオやフォロ・ロマーノなどといった世界遺産も数多く存在していますが、海外からの観光客に人気なのは最後にご紹介した「真実の口」です。ぜひ足を運んで、口に手を入れて写真を撮りましょう。