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治安とトラブル

大都市や観光が有名な都市などの治安はそれほど悪くないですが、油断は禁物です。大きな被害に遭うことはなくても、スリや置き引きなどといったちょっとした軽犯罪はどんな都市でも発生しています。自分では気をつけているつもりでも、ふとしたスキを狙われてしまいます。

「滞在先で病気になってしまった」「パスポートを紛失してしまった」「クレジットカードを紛失してしまった」などといったトラブルの際の対処法をご紹介しているほか、現地で犯罪被害に遭わないためにできることなどをまとめて解説しています。

治安について

観光で有名な都市であれば、凶悪な犯罪はほとんどなく、世界的に見ても治安の良い地域と言うことができます。ただ、観光客をターゲットにしたスリやひったくりなどといった窃盗事件は少なくありません。

旅行中で注意散漫になりやすいことと、被害にあっても面倒だからと被害届を出さない方が多いことが原因としてあげられています。

また、有名な観光都市であっても、エリアによってはスラム化していたり、治安があまりよくないところもありますので、興味本位で暗い路地などに入るのは止めましょう。GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「都市名+治安」で検索すると、その都市の安全なエリアや危ないエリアなどを調べることができます。

なお、「治安.net」というサイトも世界各地の治安を調べる際に役に立ちます。主に国単位での解説となっていますが、外務省による安全情報や現地在住の方からの情報などが掲載されていて、とても便利です。

よくあるトラブル

大きな事故や犯罪に巻き込まれる可能性は低いですが、スリや置き引きなどのトラブルはあり得ますので、注意しましょう。クレジットカードで物を購入するときもサインする前に金額をチェックしておくくせを付けましょう。伝票をチェックせずにサインして、後で高額な請求をされてしまう例もあります。

また、タクシーやシャトルバスなどを待っている間に、荷物から目を離してしまって、その隙に盗まれてしまうというケースも多いので、どんな時であっても、自分の荷物や身の回り品から目を離さないようにしましょう。

その他、バーやナイトクラブでも飲み過ぎないようにしましょう。特に英語や日本語で親しげに話しかけてくる人などには注意が必要です。男性も女性も知らない人と飲むのは控えた方がいいでしょう。

トラブルに遭わないための対策

海外旅行でよく言われるトラブルに遭わないための安全対策を箇条書きでご紹介します。外務省の海外安全ホームページも参考になさってみて下さい。

  • 多額の現金は持ち歩かない。少額とクレジットカードで対応する。
  • 荷物から目を話さないこと。ホテルでも空港でも常に荷物は手元に置いておく。
  • ブランド品や宝飾・腕時計などは必要最低限に抑える。
  • 夜間の一人歩きは避ける。日中でも裏通りなどは利用しない。
  • 特に女性は集団で行動するようにする。
  • 自分がどこにいるか常に把握しておく。人気の少ない通りなどには入らない。
  • 両手がふさがっていると不便なので、片手で持てるように荷物はまとめる。
  • 夜遅くなってしまったらタクシーを利用する。

パスポートを紛失してしまった場合

パスポートをなくしてしまったり、盗まれてしまった場合は、まず最寄りの警察に行って、紛失証明書か盗難証明書を発行してもらいましょう。そして領事館に連絡をします。その後、領事館に出向き、そこで必要書類(一般旅券再発行申告書)を提出します。提出後1,2週間で再発行されます。

帰国までの時間によっては「帰国のための渡航書」を発行してもらうこともあります。こちらの場合は提出後2,3日で発行されますので、急いでいるときにはこちらを選びましょう。

いずれのケースにしても、パスポート番号や交付地を知っていると手続きもスムーズに進みますので、メモ帳などに記入しておきましょう。外務省の「パスポートを紛失、盗難、焼失したとき」というページもご参照下さい。

クレジットカードを紛失してしまった場合

まずはクレジットカード会社に連絡をしましょう。カード紛失時の緊急連絡先などをメモ帳などに控えておくと素早く連絡することができます。財布ごと盗まれてしまった場合など、複数枚のクレジットカードをなくしてしまった場合は、日本にいる家族に連絡をして、止めてもらうのも手です。

その後、カードを再発行してもらいます。早いカード会社だと翌日などに発行してもらうこともできます。帰国までの時間があまりないのであれば、とりあえず停止だけしてもらって、再発行は日本でお願いすることもできます。

トラベラーズチェックを紛失してしまった場合

発行してもらった銀行かその支店に連絡しましょう。トラベラーズチェックを発行してもらったときに渡される説明書に、緊急時の連絡先が記載されていますので、それを事前にメモしておくことが大事です。

連絡をしたら発行銀行かその支店で再発行の手続きを行います。パスポートや発行時の控えが必要となりますので、控えは必ず別のバッグなどに保管しておきましょう。再発行までにかかる時間はだいたい2,3日です。

病気になってしまったら

慣れない気候や食事で体調を崩すケースも多いです。また、旅行中の疲れが知らないうちに蓄積されていて、それが体調を崩す引き金になることもしばしばです。

日本を出発する前に風邪薬や胃腸薬・下痢止めなどの薬を持っていくようにしましょう。また、海外の薬局ではあまり見かけない湿布薬も持っていくといいですね。

病院に行かなければならないほどの場合は、海外旅行保険の冊子に書かれている連絡先や、クレジットカード会社のトラベルデスクに連絡しましょう。英語に不安があっても大丈夫なように、日本語が通じる病院を紹介してくれます。