準1級

準1級からは英語上級者のレベルです。リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング、と英語の総合力が必要となります。2級までであればどれか欠けていても他でカバーすることができましたが、準1級からは全ての能力で高い数値を求められます。できるだけ苦手な分野を作らないようにしましょう。

勉強法

準1級の合格率は約15パーセントと低めになっています。求められる必要単語数は約7,500語が目安とされ、日常会話では使わないような学術的な単語もかなり含まれています。日本の検定らしく、準1級・1級では特に語彙力が必要となります。

2級までとは難易度が全く異なるので、まずは過去問を何回分か解いてみてください。そして試験内で知らなかった単語を元に自分の単語帳を作りましょう。過去問に登場する単語だけではカバーするのが難しいので、市販されている英検準1級用の単語帳も併せて活用しましょう。

準1級を目指すレベルの方であれば、普段から海外のドラマや映画、ニュース・新聞などを積極的に見聞きするようにしましょう。できれば毎日の生活に組み込んで習慣化してしまいましょう。リスニングの勉強にもなりますし、英字新聞で使われているようなお堅い単語や熟語も試験にたびたび登場します。

また、シャドーイングもリスニングに効果的です。これはCDなどの英語音声のすぐ後(0,5秒後くらい)から自分も発声してついていくという方法です。発音も上達しますし、英語のリズムをつかんで流暢に話せるようにもなります。

面接対策

準1級と1級の面接は3~2級までの面接とはちょっと変わったスタイルになります。難易度が上がるのはもちろんですが、質問の構成なども異なってきます。事前にしっかりと面接対策をとっておくようにしましょう。

  1. 入室から着席
  2. 本人確認と挨拶・簡単な質問
  3. 試験官から4コマのイラストが描かれた問題カードを受け取り、黙読
  4. 問題カードの指示文に従って4コマのイラストについてナレーションをする
  5. ナレーションが終わると面接官から質問を受ける×4
  6. 問題カードを試験官に返して退席

準1級の面接はこのような流れとなっています。4コマのイラストをうまく起承転結にまとめてナレーションをできれば最高ですが、あまりうまくできない受験者も多いです。それでも英語で伝えようとする姿勢を見せましょう。各コマの繋がりが分からなくても、自分が感じたことを英語で正しく表現すれば大丈夫です。

準1級の一次試験に合格するレベルの方であれば、普段通りの実力を出すことができれば面接も問題なく合格できるはずです。合格率も約7割と高くなっていますから、失敗を恐れずに、いつも通りの自然体で臨みましょう。

おすすめの参考書

英検準1級リスニング問題150 英検準1級リスニング問題150

リスニングに特化した教材です。上では海外のドラマやニュースなどを見てリスニング力を伸ばすという内容を書きましたが、英検準1級に特化した教材も1つやっておきましょう。
英検準1級 長文読解問題120 英検準1級 長文読解問題120

長文読解に特化した教材です。冒頭でも触れましたが、準1級レベルになると英語の総合力を求められます。長文読解が苦手という方も多いですので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
英検準1級語彙・イディオム問題500 英検準1級語彙・イディオム問題500

語彙に特化した教材です。画像をご覧頂ければお分かりかと思いますが、今回ご紹介する3冊は全て同じシリーズです。このシリーズは内容もしっかりしていておすすめできます。これら3冊と過去問をやっておけば万全です。

リスニング対策(前半45分)

リーディング対策(後半75分)

実用英語技能検定(英検)の勉強法