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エリアガイド

世界中から数多くの観光客が訪れるミラノのエリアガイドです。ミラノの観光エリアはドゥオモを中心としていますが、さほど広くありません。ですので、時間をかけてじっくりと一つ一つの観光名所を見て回れます。

ドゥオモ周辺

ミラノの象徴とも言うことができるドゥオモはドゥオモ広場に建っていますが、その周辺一帯には様々な観光スポットがあり、外国人観光客の姿もよく見られます。

ミラノ大聖堂として知られているドゥオモを始め、巨大なアーケードであるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア、イタリアが世界に誇る名門オペラ劇場のスカラ座、イタリアを代表するほど充実した絵画のコレクションを誇るブレラ絵画館などなど、色々な観光スポットがあり、ミラノ観光の中心的なエリアです。

スフォルツェスコ城周辺

ルネッサンス期の建築物としてはミラノで最大である城塞スフォルツェスコ城を中心としたエリアです。「レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」という長い登録名で世界遺産に登録されているサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会が有名です。

この他、レオナルド・ダ・ヴィンチの生誕500年を記念して1953年に作られた国立レオナルド・ダ・ヴィンチ科学技術博物館などといった観光名所があります。土地柄と言いますか、レオナルド・ダ・ヴィンチに関連した見所の多いです。

北部・南部

ミラノ中央駅を中心としたミラノ北部のエリアと、ナヴィリオ運河周辺の南部のエリアです。ドゥオモ周辺の中心街のような賑やかさはありませんが、落ち着いた雰囲気で様々な建造物や教会などを観賞できます。

古代ローマ時代の円柱が今も残っているサン・ロレンツォ・マッジョーレ教会や、ベネチア通りの西側に広がる約17万平方メートルもの敷地を誇り、敷地内には博物館や水族館・プラネタリウムなども併設している市民公園、20世紀の現代アートの作品が充実している現代アート美術館などといった観光名所が存在します。

郊外エリア

ミラノ郊外の街にも様々な魅力があるのがイタリアです。ミラノから日帰りで行ける距離の人気観光地を中心にご紹介しています。アルプス山麓にある湖水リゾート地コモ湖や、ストラディヴァリウス(バイオリン)を生んだクレモーナなど、時間があれば行っておきたい場所ばかりです。以下に、主な都市をご紹介します。

パヴィア

ミラノ中央駅から列車で30分ほどのところにある街です。中世にはミラノと同様に自由都市として発展しました。レオナルド・ダ・ヴィンチやペトラルカが学んだ大学もあります。

見所はイタリア国内で3番目に大きいドームを持つパヴィア大聖堂、ロンバルディア・ロマネスク建築の傑作サン・ミケーレ・マッジョーレ教会、聖アウグスティヌスの聖遺物を納めているサン・ピエトロ・イン・チェル・ドーロ教会などです。

また、ガレアッツォ2世・ヴィスコンティの邸宅として利用されていたヴィスコンテーオ城、北イタリアのゴシック様式レンガ建築で有名なサンタ・マリア・デル・カルミネ教会なども旅行客から人気があります。

ベルガモ

旧市街のチッタ・アルタと新市街のチッタ・バッサが城壁によって分けられている面白い都市です。2つのエリア間はケーブルカーで結ばれています。旧市街には中世の建物が建ち並んでおり、中でも12世紀後半にロマネスク様式で建築されたサンタ・マリア・マッジョーレ教会が特に人気のある観光名所となっています。

この教会にはベルガモで生まれた偉大な作曲家ガエターノ・ドニゼッティが眠っています。なお、サンタ・マリア・マッジョーレ教会に隣接して立っているコッレオーニ礼拝堂もロンバルディア・ルネサンスの傑作と称されており、見逃せません。

クレモナ

ミラノから南東に90キロほど離れたところにあるバイオリンで名高い街です。アマーティ家・ストラディヴァリ家・グァルネリ家が競い合って生み出した弦楽器でよく知られています。楽器作りの伝統は現代になっても受け継がれていて、クレモナの街の中には60を超えるバイオリン工房があります。

観光名所は街の中心であるコムーネ広場に建つドゥオーモや、ストラディヴァリ博物館などです。ミラノ中央駅から列車で約1時間10分ほどで到着します。

マントヴァ

ミラノから鉄道で約2時間ほどのところにある都市です。15世紀のルネサンス建築が多く残っていることで知られています。特にドゥカーレ宮殿は必見です。

コモ湖

アルプス山麓に広がっている大きな湖で、多くの文化人らがリゾート地として利用してきました。緑豊かで自然も満喫することができ、更に美しい景色や景観をも楽しむことができます。ミラノ中央駅から鉄道で約40分程度のところにあります。

ちなみに、ラスベガスにある高級ホテル「ベラッジオ」正面の大きな池は「コモ湖」と名付けられており、このコモ湖をイメージして作られています。

マッジョーレ湖

マッジョーレ湖はロンバルディア州とピエモンテ州の州境にある湖で、イタリアとスイスとの間にまたがっています。イタリアで2番目に広い湖としても知られています。一年中温暖な気候に恵まれており、湖畔には宮殿のような高級ホテルや著名人の別荘なども建っています。

この湖の真ん中にはチャールズ・ボッロメオの名前からとったボッロメオ諸島があります。ボッロメオ諸島には綺麗な庭園などが残っており、各島を巡る遊覧船のツアーも催行されています。

ボッロメオ諸島の西にはモッタローネ山という山が立っており、ケーブルカーで上ることができます。頂上からはマッジョーレ湖周辺だけではなく、アルプスの山々まで見渡すことができます。