フィレンツェ
フィレンツェは、トスカーナ地方に属しているイタリア有数の観光都市です。日本人観光客からも高い人気があり、ローマやミラノやベネチアなどといった他の都市と合わせて、複数都市周遊型のツアーも組まれています。
実際に、日本から観光に行かれる多くの方がフィレンツェのみではなく、一緒にローマやミラノなどといった他の都市にも足を運んでいます。各都市間には飛行機や電車やバスが走っているため、移動もスムーズにすることができます。
なお、フィレンツェから電車で各都市に移動した場合にかかる所要時間は、ローマまで1時間30分、ミラノまで2時間45分、ベネチアまで2時間50分となっています。あまり時間はかからないので、ぜひイタリアの他の有名都市も一緒に訪ねてみて下さい。より一層楽しむことができると思いますので、おすすめです。
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エリア紹介
各エリアにはそれぞれ異なった特徴があります。まずはドゥオモ周辺からご紹介します。ここはルネサンスのシンボル的な聖堂であるドゥオモを中心としたエリアで、観光の起点となります。数多くの名所や世界遺産があります。
次はサン・マルコ広場周辺です。日本でもよく知られているミケランジェロの最高傑作「ダヴィデ像」があるエリアで、アカデミア美術館やサン・マルコ美術館など、芸術鑑賞を楽しめる施設がいくつもあります。
続いて、サンタ・クローチェ地区をご紹介します。ドゥオモ広場から少し南に下がった場所にあり、こちらも数々の名所を抱えています。また、レストランやカフェ・ワインバーなどといった飲食店も立ち並んでいます。
次はトルナブオーニ通り周辺です。ここはフィレンツェで最大のショッピング街として知られています。日本でもお馴染みの一流ブランドのブティックが建ち並び、ショッピング好きな方には堪らないエリアとなっています。
最後に、アルノ川対岸をご紹介します。ドゥオモ側からアルノ川に架かる橋を渡った対岸のエリアで、高級住宅街が広がっています。観光スポットはさほど多くありませんが、地元で人気の知る人ぞ知るレストランや専門店が点在しています。
交通機関
フィレンツェの観光エリアはそれほど広くないので、ほとんど徒歩でも何とかなる距離ですが、もしちょっと離れたところまで行くのであればバスやタクシーがおすすめです。そこでこちらではフィレンツェにある公共の交通機関をご紹介します。
バス
ローマやミラノのは異なり、フィレンツェの中心部には地下鉄や列車は走っていません。そのため主な交通手段として利用されているのがバスです。ATAFという団体が市バスを運営しており、市内の幅広いエリアをカバーしています。
一方で、路線が多数あり複雑であることから、最初のうちはなかなか難しいかもしれません。バスは車体の前後と中央部にドアが設けられていて、前後のドアは乗車用、中央のドアは降車用となっています。
バスに乗るための乗車券はバス車内でも購入することができますし、停留所の自動券売機やATAFマークのシールが貼られている売店でも購入することができます。
最もおすすめなのはATAFマークのシールが貼られている売店です。バス車内よりも割安に購入することができます。なお、自動券売機はあまりおすすめできません。故障していることも多いですし、操作も結構複雑だからです。
タクシー
地下鉄やトラムなどが存在しないので、バスと同様に外国人観光客からよく使われているのがタクシーです。タクシーというと高いイメージがありますが、フィレンツェのタクシーは日本のタクシーよりもかなり安く抑えられています。もちろん前述のバスよりは割高ですが、自分の行きたいところに行けるのでおすすめです。
なお、フィレンツェの街を実際に歩いてみると分かるのですが、街には流しのタクシーはほとんどありません。そのため大通りなどで普通につかまえようとするのは結構難しいです。
駅や広場などにあるTAXIのプレートが設置されたタクシー乗り場から乗るのが最も一般的で、もしくはホテルやレストランなどといった施設で、タクシーを呼んでもらうという方法もあります。
アクセス方法
「フィレンツェに行きたい!」と思っても、日本の空港からフィレンツェの空港までの直行便は存在しません。ほとんどの場合はイタリアの首都ローマを経由することになります。その他の都市を経由してフィレンツェに行くケースも含めて、何パターンかご紹介したいと思います。
列車を利用する場合
最も一般的な方法です。トスカーナ州の主要都市であるフィレンツェにはローマやミラノなどといったイタリアの人気都市を始め、ヨーロッパの他の国の主要都市などからも列車が出ています。ローマとミラノを結ぶ幹線上にあるので、本数も多く非常に便利です。
ヨーロッパの他の都市からだとフランスのパリや、ドイツのフランクフルトなどといった都市からの国際列車(ユーロスター)が存在します。
これらの列車のほとんどはサンタ・マリア・ノヴェッラ中央駅(通称SMN駅)に発着しています。ターミナル駅ということもあり大きいのですが、観光客を狙ったスリや置き引きが多いのも事実です。また夜間は治安があまり良くないので、できるだけ昼間のうちに到着するようにしましょう。
飛行機を利用する場合
前述の通り日本からの直行便はありません。イタリアの各都市やヨーロッパの他の国の都市で飛行機を乗り継ぐことになります。フィレンツェには空港が2つあります。
アメリゴ・ヴェスプッチ空港(通称ペレトラ空港)とガリレオ・ガリレイ空港です。どちらを利用することになるかは、乗る飛行機によって異なります。ちなみにイタリア国内だと首都ローマやミラノからは1時間かからない程度です。
バスを利用する場合
列車のところで登場したサンタ・マリア・ノヴェッラ中央駅(通称SMN駅)ですが、実は長距離バスのターミナルとしても活躍しています。イタリアの各都市やヨーロッパの都市などから長距離バスを使ってフィレンツェに来る場合は、ほとんどサンタ・マリア・ノヴェッラ中央駅のバスターミナルに到着します。
なお、サンタ・マリア・ノヴェッラ中央駅と前述のガリレオ・ガリレイ空港の間にはエアポートトレインが走っているため、便利に乗り換えなどをすることができます。