エリアガイド
イタリアの首都で、世界中から数多くの観光客が訪れるローマのエリアガイドです。古代遺跡やルネサンス・バロック期の芸術作品など、世界の芸術遺産の3分の1が集まっています。カトリックの総本山、バチカン市国もローマにあります。
スペイン広場周辺
映画「ローマの休日」で有名なこの広場はいつも観光客や地元民で賑わっています。広場の前には、高級ブランドブティックが建ち並ぶコンドッティ通りがあり、また庶民的な繁華街であるコルソ通りにもショップが多く、ショッピングエリアとも言えます。ローマのランドマーク的な存在であるトレヴィの泉もこのエリアにあります。
ベネチア広場～フォロ・ロマーノ
ローマのへそ「ベネチア広場」から、ローマを代表する遺跡「フォロ・ロマーノ」にかけてのエリアです。このエリアにはコロッセオや凱旋門を始めとした数多くの古代ローマの遺跡が集中しており、ローマ観光には欠かすことはできません。
ナヴォーナ広場周辺
先に登場したスペイン広場と並び、地元民に人気なのがナヴォーナ広場です。車は入ることができないため、あちらこちらに露店があったり、似顔絵を描いてくれる人がいたりします。広場周辺のエリアにも教会や宮殿などといった様々な歴史的建造物が集まっているので、観光にはピッタリといえます。
トラステヴェレ地区
フォロ・ロマーノからテヴェレ川を渡った対岸にあるエリアです。ジャニコロの丘から川岸にかけての一帯は下町エリアとして栄えています。地下鉄の駅がないため、タクシーか徒歩での移動が基本となります。歴史を感じさせるエリアです。
バチカン市国周辺
世界で最も小さい独立国家であると同時に、カトリックの総本山でもあるバチカン市国を中心としたエリアです。ローマ教皇によるミサが行われるときには世界中から6万人もの信者が集まり、世界最大のキリスト教教会として知られているサン・ピエトロ大聖堂は必見です。1日かけるつもりでじっくりと観光しましょう。
テルミニ駅周辺
ローマの玄関口、テルミニ駅は観光の起点となります。周辺には古代ローマの美術品を展示しているローマ国立博物館があるほか、数々の教会が点在しています。日本語のメニューを出しているレストランもこのエリアには結構あります。
郊外エリア
ローマ郊外の街にも様々な魅力があります。こちらではローマから日帰りで行ける距離の人気観光地を中心にご紹介しています。紀元前4世紀に要塞が築かれた古代都市オスティア・アンティーカや、ローマからほど近く避暑地として人気であるティヴォリなど、時間があれば行っておきたい場所ばかりです。
オスティア・アンティーカ
紀元前4世紀に要塞が築かれた古代都市で、ローマ時代はテヴェレ川の河口にあり、ティレニア海に面していたため港町として、海外貿易を中心に発展しました。
紀元前2世紀頃に貿易が盛んになってくると非常に多くの人々が集まって暮らすようになり、最盛期は10万人以上の人口を持つ大都会となりました。その後はローマ帝国の衰退と共に衰退していきました。20世紀に遺跡が発見され、現在は南北500メートル東西1300メートルの史跡公園となっています。
ティヴォリ
ローマから北東へ30キロほど離れた丘陵地帯にあるティヴォリは、歴代ローマ皇帝が別荘を建てた避暑地として知られています。中心地にはアニエーネ川の水を引いて大小様々の噴水を設置したヴィッラ・デステという大きな庭園があります。
この庭園からバスで15分ほど行ったところには、ハドリアヌス帝の別荘として活用されていたヴィッラ・アドリアーナがあり、劇場や浴場などの遺跡も残っています。
オルヴィエート
ローマから北へ120キロほど行ったところにある山頂都市です。標高300メートルの高さに位置し、この街に入るには麓からケーブルカーに乗るか、バスを利用して上っていく必要があります。ケーブルカーを降りてすぐ近くにある公園にはこの町の名物でもある深さ62メートルの「サン・パトリツィオの井戸」があります。
こちらはこの町が敵に攻め込まれたときの水不足に備えて作られた井戸です。なお、オルヴィエート最大の見所はやはり13世紀に建てられたドゥオーモです。ドゥオーモ内のフレスコ画も素晴らしいのですが、なんといってもその外観です。イタリアで最も美しい教会建築の一つと称されているほどで、見逃すことはできません。