世界遺産
ニューヨークにある世界遺産の特集です。とは行っても、ニューヨークにある世界遺産は自由の女神像のみですので、自由の女神像特集と言えます。東京お台場にもありますが、本場の本物は迫力もスケールも桁違いです。
自由の女神とは
知らない人はいないと言っても過言ではないであろう自由の女神のご紹介です。台座から女神像の頂点までの高さは約93メートルにもなります。ニューヨークに訪れる観光客のほとんどが立ち寄っている世界的に有名な観光名所です。
ニューヨークの顔としても知られていますが、実は作成したのはフランス人です。フランスがアメリカへの友好の印として贈呈したもので、制作資金もアメリカの独立運動を支援したフランス人民からの募金によって捻出されています。
完成は1886年ですが、完成までには12年もの歳月がかかっています。フランスで制作され、300以上のパーツに分解された後にアメリカに届けられ、それを組み立てて完成しました。完成から約100年後の1984年に世界遺産に登録されました。
世界遺産に登録された2年後の1986年には、女神像内部の鉄骨や右手に掲げているたいまつの取り替えなどを行い、全面的に修復されています。
行き方
自由の女神はリバティ島というマンハッタンからほんの少し離れた小島に立っています。そのリバティ島へはマンハッタンからフェリーが出ていますので、フェリーに乗るためのチケットを、バッテリーパーク内のクリントン砦内の中庭にあるチケット売り場で購入します。
なお、チケットは往復のもののみが売られているほか、自由の女神像の内部に入りたいという方は同じチケット売り場で「タイムパス」というチケットを購入する必要があります。タイムパスは1日の販売枚数が限られていて、先着順ではありますが、たいてい購入することができます。不安な方はネットから予約する方法もあります。
購入したチケットを持って、同じくバッテリーパークの海側にあるフェリー乗り場に向かい、荷物検査を受け、フェリーに乗ります。約30分おきにフェリーが出ていますが、夏の観光シーズンなどには長蛇の列ができますので、注意しましょう。ただ多くの大道芸人がパフォーマンスを見せてくれるので、退屈はしないかもしれません。
リバティ島に着いたら、自由に散策しましょう。レストラン施設もありますので、お昼の時間帯であれば、先にご飯を食べてしまってもいいでしょう。また、お土産屋さんもありますので、忘れずに立ち寄ってみて下さい。
タイムパスを持っているのであれば、早速自由の女神像に向かいましょう。空港並みの厳しいセキュリティーチェックを受けたうえで、内部に入ることができます。エレベーターで台座部分の最上部に上り、ふもとから迫力満点の女神像を見ることができるほか、外の景色も抜群です。
2001年に起こった同時多発テロ以来、閉鎖されていた女神像の王冠部分の展望台も2009年に再開されています。こちらの展望台には像の中の螺旋階段を上る必要があります。また、入場には事前予約が必須です。
ちなみに、タイムパスを持っていなくても自由の女神の周りを歩き回ることができます。公園のようになっているため、天気の良い日には多くの観光客で賑わい、写真撮影を行っています。写真撮影を依頼されることもしばしばです。
トリビア
自由の女神は右手にたいまつを掲げて、左手には独立宣言書を持っています。その独立宣言書にはアメリカの独立記念日である1776年7月4日の日付が刻まれています。また、王冠には7つの突起があり、これは7つの大陸と7つの海に自由が広がるという意味を持っています。
みんなの口コミ
●●自由の女神像はリバティ島にある像で、アメリカ合衆国の独立100周年を記念して建てられました。意外と知られていないことなのですが(日本人だけかもしれませんが)、独立運動を支援したフランス人の募金によって建造のための資金が賄われました。正式名称は「Liberty Enlightening the World(世界を照らす自由)」です。
そんな自由の女神像が完成したのは1886年。ウジェーヌ・ドラクロワの絵『民衆を導く自由の女神』とバルトルディの母親をモデルにしたこの像は、その後1924年にアメリカ合衆国国定記念物、1966年にアメリカ合衆国国家歴史登録財、1984年に世界遺産(文化遺産)にそれぞれ登録されてきました。
現在ではニューヨーク観光からは切っても切ることができないほど重要な存在となっており、ニューヨークに訪れる人のほとんどがリバティ島にも足を運んでいます。頭の部分には展望台があり、入場者数の制限はありますが中に入ることができます。
ちなみにこの自由の女神像ですが各地にレプリカがあります。例えば私たちにとって最も有名なのが東京お台場にあるレプリカです。「台場の女神」という別名を持っています。このほかにも青森県上北郡おいらせ町のいちょう公園、フランスのパリ、ラスベガスのニューヨーク・ニューヨークホテル正面などにレプリカがあります。
パリのものはパリに住むアメリカ人たちがフランス革命100周年を記念して贈ったという温かいバックグラウンドストーリーもあります。マンハッタンに行く機会がある方はぜひ世界遺産「自由の女神像」にも立ち寄ってみてください。
●●自由の女神はマンハッタンではなく小さな島に立っています。マンハッタンから出ている船で自由の女神を見に行くことになります。船が丁度正面に来た時がカメラのシャッターチャンスです。実物はとても大きくて迫力があります。
●●ニューヨークには日本人にもお馴染みの様々な観光スポットがありますが、実は世界遺産に登録されているのは自由の女神だけです。そしてその自由の女神もマンハッタンではなく、マンハッタンからフェリーで行く必要があります。
自由の女神像は別料金になりますが、中に入ることもできますので、ぜひ中に入ってみて下さい。展望フロアから眺めるマンハッタン島方面の景色も素晴らしいです。