世界遺産
台湾にある世界遺産の特集ページですが、現在台湾には世界遺産は1件も登録されていません。ただ、将来的に世界遺産登録の基準を満たす可能性がある遺産として、候補地が全部で12か所選定されていますので、そちらをご紹介します。上から順番に「自然遺産候補→文化遺産候補→複合遺産候補」の順で並んでいます。
なお、こちらのページの画像は台湾観光協会様よりご提供頂きました。
大屯山の陽明山地熱
大屯山の陽明山地熱は自然遺産候補に挙げられています。陽明山は大屯山や七星山など複数の火山から形成されている山です。台北市の郊外にあります。
ここからは火山の噴火口やカルデラなどといった地形を見ることができ、数多くの温泉が湧いていることでも知られています。陽明山の中腹からは夜景を楽しむことができることから、観光客もよく訪れています。
澎湖諸島の玄武岩
澎湖諸島の玄武岩は自然遺産候補に挙げられています。台湾の中部から西に50キロほど離れた海上に島々を澎湖諸島と言います。大小併せて90の島々があり、うち19の島で人が暮らしています。玄武岩から構成されているため、このような名称で候補に挙がっています。
太魯閣渓谷
太魯閣渓谷は自然遺産候補に挙げられています。台湾中央東部にある9万ヘクタール以上もの広さを誇る国立公園「太魯閣国家公園」の中にある渓谷で、立霧渓が大理石の岩盤を侵食して形成されており、その景観を一目見ようと多くの観光客が足を運んでいます。
玉山国家公園
玉山国家公園は自然遺産候補に挙げられています。台湾のほぼ中央部にある玉山という山を中心とした、約10万ヘクタールのエリアが玉山国家公園です。玉山は台湾で最も高い山として知られており、その高さは富士山をも凌ぐ3,952メートルです。数多くの自然や先史時代の史蹟が残されています。
蘭嶼のタオ族集落と自然景観
蘭嶼のタオ族集落と自然景観は文化遺産候補に挙げられています。蘭嶼(らんしょ)は台湾の南東の沖にある孤島です。台湾島から約40キロほど離れた場所にあり、台湾原住民族のタオ族が暮らしています。タオ族の伝統文化や島の自然景観などを見ることができ、観光スポットとしても知られています。
金門島の伝統的集落
金門島の伝統的集落は文化遺産候補に挙げられています。台湾島から西に離れたところにある島々を金門県といい、大金門島や小金門島など全部で12個の島から構成されています。
ここには瓊林(けいりん)・山后(さんこう)・水頭(すいとう)・珠山(しゅやま)などといった歴史の長い伝統的な集落があり、観光名所として知られています。
阿里山森林鉄路
阿里山森林鉄路は複合遺産候補に挙げられています。日本統治時代の1906年に建設が開始され、完成後、現在に至るまで運航されている鉄道です。阿里山や玉山観光の足としてもよく利用されています。自然の景観を楽しみながら列車の旅を楽しむことができます。
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棲蘭山ヒノキ林
棲蘭山ヒノキ林は自然遺産候補に挙げられています。台湾の北部の宜蘭県・新竹県・桃園県に跨がっているヒノキ林です。現在地球上には7種類のヒノキが存在しますが、ここにはそのうちの2種類が存在しています。動植物らの貴重な生息地となっており、稀有種類や保護種類に指定されているものも多いです。
金瓜石の太子賓館周辺の産業
金瓜石の太子賓館周辺の産業は文化遺産候補に挙げられています。台北県瑞芳鎮にある金瓜石という街は、かつて金山の街として知られていました。現在は黄金博物園エリアを中心に観光地として知られており、日本統治時代に建てられた建築物なども見ることができます。
淡水の紅毛城とその周辺の文化的景観
淡水の紅毛城とその周辺の文化的景観は文化遺産候補に挙げられています。台北県新北市淡水区はかつて台湾を代表する港町として知られていました。
淡水河の落日など景色を楽しめる場所も多く、台湾八景の一つにも数えられ、「東方のベニス」との異名を持っています。かつてはイギリス領事館が設置された紅毛城を中心に、その素晴らしい景観が人気を集めています。
卑南史前文化遺址
卑南史前文化遺址は文化遺産候補に挙げられています。台湾最大級を誇る遺跡で、新石器時代の遺跡として知られています。遺跡が発掘された場所には、現在「台湾史前文化博物館」と「卑南文化公園」があります。
旧山線鉄路
旧山線鉄路は複合遺産候補に挙げられています。台湾鉄路管理局台中線(山線)の旧線区間を利用して、営業している観光用の鉄道路線です。かつては一般に列車として使われていましたが、1998年に廃線され、その後2010年から観光専用列車として復活しました。