アミューズメント

フィレンツェだけではなく、イタリアの観光都市全般に言えることなのですが、イタリアにはいわゆるテーマパークのようなものがほとんどありません。実際、イタリアに観光に訪れている外国人旅行客らはアミューズメント施設やレジャー施設ではなく、世界遺産や歴史的建造物などを求めてやってきます。

そのため、こちらのページでは、美術館や博物館や劇場などといった文化施設をおすすめのアミューズメント施設として取り上げてみました。

ウフィツィ美術館

ウフィツィ美術館は、イタリアルネサンス絵画で有名な美術館で、まさにルネサンス絵画の集大成とも言える美術館です。メディチ家の当主コジモ1世によって建てられた、公国の役所として使われていた建物を利用して、息子のフランチェスコ1世がメディチ家の美術収集品を展示したのが始まりと言われています。

ボッティチェッリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどといったイタリアルネサンスの巨匠らの絵画を見ることができます。

コムナーレ劇場

1937年に改築されて以来地元で愛され続けている劇場です。オペラやバレエ・コンサートなどを上演しています。シーズンは9月末から6月末なので、この間にフィレンツェを訪れる予定のある方はぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。なお、ガイドブックによっては「市立劇場」と訳されていることもあります。

アカデミア美術館

ドゥオモから歩いて10分ほどのところにある美術学校フィレンツェ美術学校の美術館です。16世紀にヴァザーリによって設立され、コジモ1世が初代総裁を務めた美術学校で、美術館として開館したのは19世紀に入ってからのことです。

この美術館にある最も有名な作品はミケランジェロの傑作『ダヴィデ像』です。もともとはシニョーリア広場のヴェッキオ宮殿前に置かれていたのですが、雨風による損傷を防ぐために1873年にアカデミア美術館に移設されました。

また、『髭の奴隷』『若き奴隷』『目覚める奴隷』『奴隷アトラス』といったミケランジェロの未完の奴隷像4体も展示されています。

メルカート・ヌオヴォ

カリマーラ通りとポルタ・ロッサ通りがちょうど交わるところにある、とても大きな柱廊です。かつて商取引の中心地として知られていたこの場所がなぜ「アミューズメント」なのかというと、そこには大きなイノシシの像があるからです。

このイノシシ像ですが、実はちょっとした言い伝えがあります。実はこのイノシシの鼻をさすると幸運が付くと言われているのです。そのため、フィレンツェ在住の地元民のみならず、多くの観光客が鼻に手を伸ばしながら記念撮影をしている姿を見かけます。もし通りを歩いていて見つけたら、ぜひ触ってみて下さい。

ナイトスポット

レストラン・カフェの項目で主に取り上げさせて頂いておりますが、強いて言うのであればナイトスポットがある種のアミューズメントになるのではないでしょうか。ローマやミラノと比べるとバーやトラットリアの数は少なめですが、それでもおいしいワインやちょっとした軽食をすることができるところは点在しています。

多くのバーはだいたい0時前後に閉まります。中には夜中の2時~3時まで営業をしているところもありますが、比較的珍しいケースです。バーで飲んだ帰りは治安のことも考えてホテルまではタクシーを利用するようにしましょう。