中央西部
中央西部エリアには、科学に強い都市、多くの有名芸能人を輩出している都市、百済時代の建物が今なお残る都市など、異なる特色を持った様々な都市が存在します。そんな中でも、外国人から最も良く知られているのは韓国第5の都市である大田です。韓国では珍しい温泉があることでも有名となっています。
大田(テジョン)
1993年に大田国際博覧会(科学EXPO)が開催されたほか、政府や民間企業の研究所が集結していることから、科学の都市として知られています。人口は100万人を超え、韓国で5番目に大きな都市となっています。
(→大田広域市公式サイト)
主な観光名所
大田国際博覧会が開催された跡地である「エキスポ科学公園」が最も有名な観光スポットです。地球間や国立中央科学館や電気エネルギー館など、複数の施設から構成されています。その他、市の中心部からちょっと離れたところにある「儒城温泉」という温泉も人気です。
光州(クァンジュ)
人口約140万人の観光を代表する都市の一つです。映画祭や音楽祭などが行われていることもあってか、光州出身の映画関係者や歌手なども多いです。韓国内では有名な観光都市でもありますが、ソウルからも釜山からも離れているため、外国人観光客はそれほど多くはありません。
(→光州広域市公式サイト)
主な観光名所
韓国内に12ある国立地方博物館の一つで、6万点以上の収蔵品を誇る「国立光州博物館」や、伝統的な生活様式や文化などを知ることができる「光州民俗博物館」、韓国を代表する民族村で、約100戸の藁ぶき屋根の住宅が集まっている「楽安邑城民俗村」などが知られています。
全州(チョンジュ)
韓国の古い街並みが今なお残る人気の観光都市です。韓国式の家屋だけではなく、昔のカトリック聖堂も残されています。また、「味の都」と呼ばれるほど、食べものに定評があり、おいしい食堂も揃っています。
(→全州市公式サイト)
主な観光名所
韓国伝統家屋が集まっていて、雰囲気を楽しみながら歩き回ることができる「全州韓屋村」や、その全州韓屋村の外れに位置していて、村を見渡すことができる高台「梧木台」、韓国八景の一つに数えられていて、秋の紅葉が最も美しい場所として知られる「内蔵山」などが有名です。
公州(コンジュ)
人口約12万人の小さめの都市です。首都ソウルから約125キロほど離れた場所にあり、高速バスで2時間かからないくらいです。旅行で訪れる外国人観光客はあまりいませんが、百済時代の遺跡が残っていることで知られています。
(→公州市公式サイト)
主な観光名所
百済の時代に建てられた城である「公山城」、百済の王の墳墓を再現した「栄山里古墳群模型館」、百済の遺物を展示している「国立公州博物館」などがあります。
扶余(プヨ)
百済の古都として知られるシビがかつてあった場所です。現在は人口が10万人に満たない小さな都市となっています。先に登場した公州と同様に、百済に関係した遺跡などが観光スポットになっています。
(→扶余郡公式サイト)
主な観光名所
小高い山の上に建っている百済の城塞「扶蘇山城」や、その扶蘇山城の中にあり、崖の上に建っている「落花岩」、百済の遺物を2万点以上収蔵している「国立扶余博物館」などがあります。
木浦(モッポ)
朝鮮半島の南西端付近に位置してる港町です。面積はさほど大きくありませんが、この地には20万人以上の人々が暮らしています。ちなみに読み方は、発音に忠実に「モッポ」と表記されることもあれば、「モクポ」と表記されることもあります。
(→木浦市公式サイト)
主な観光名所
港町ですので、これと言った有名な観光スポットはありません。海洋に関係した施設がいくつかありますが、旅行でこの地を訪れる方は少ないです。
南原(ナムウォン)
内陸部に位置する人口10万人ほどの都市です。韓国内で人気の作品である「春香伝」の舞台となっていることから、他の都市からやってくる韓国人の旅行客は結構いますが、それ以外に目立った特徴がないため、外国人観光客は少ないです。
(→南原市公式サイト)
主な観光名所
春香伝の物語をモチーフにして作られたテーマパーク「春香テーマパーク」や、春香伝に関係した観光スポットの中で1番人気があると言われている「広寒楼苑」などがあります。