3級・4級

韓国語能力試験の中級(3・4級)対策です。韓国語能力試験の中で真ん中に位置する中級試験ですが、初級との試験問題のレベルの差がかなりあります。初級をかなりの点数で合格しても、中級にはすんなりと受からないことも多いです。

3級

3級の合格基準は「各分野の点数がそれぞれ41点以上、かつ合計点が200点以上」です。韓国語能力試験は1分野100点満点で4分野あるので、全400点満点中の半分取ることができれば合格となります。ハングル能力検定の3級に相当します。

3級を受験するくらいになってくると旅行で会話くらいであればほぼ問題ないでしょう。徐々に韓国語で友人と話をするのが楽しくなってくるレベルです。

韓国語学校で半年くらいみっちり勉強して合格できるくらいになる中級試験は初級とはけた違いに難しくなります。私が初めて受けた時も初級と中級を併願して、初級390点前後・中級140点前後という有り様でした・・・笑

対策としてはまず、基礎からワンステップアップした文法・単語を覚えることと、長い文章を読む習慣を作ること、そして長めの韓国語の会話やアナウンスをなんとなく理解できるようにすることです。

1つ目は全分野に共通して必要なスキルで、2つ目は読解対策、3つ目はリスニング対策です。読解にせよリスニングにせよ、初級よりかなり長く作りこまれています。詳細まではわからなくても概要をしっかりと掴むことがポイントです。

4級

4級の合格基準は「各分野の点数がそれぞれ51点以上、かつ合計点が281点以上」です。3級よりも若干基準が高くなってはいますが、受ける問題は全く一緒です。ハングル能力検定の準2級に相当します。

4級を狙う人はおそらくすでに韓国への留学経験がある方や、大学で韓国語を専攻しているような方でしょう。ニュースや新聞に出てくるような難易度の高い単語もある程度知っておく必要があります。

4級に合格できるくらいであればもう日常会話は問題ないと言ってもいいでしょう。職場やビジネスなどでも韓国語を使えるレベルです。

基本的な対策は3級と似ています。ただ「なんとなく」分かるではなく「しっかり」と理解している必要があります。単語も難しい漢字語を中心に幅広く覚えていきましょう。日本語と似ている漢字語はそれほど大変な思いをしなくても覚えやすいです。

読解もリスニングも3級であれば概要をつかめていれば推測で合格水準まで行けると思いますが、正解率7割を求められる4級では詳細も理解する必要があります。リスニングをニュース・ドラマで鍛えて、新聞や韓国雑誌を読む習慣をつけるといいのではないでしょうか。

作文

中級は作文も初級とは比べ物にならないくらい難しいものとなります。題材も政治や経済などのお固いものが絡んで来ますし、文字数も初級より多く要求されます。

中級の作文にもなるとさすがにただ埋めるだけでは高得点は期待できません。スペルミスを極力なくし、難易度の高めの単語・文法を少し組み込む必要があります。

単語や文法以外に、作文そのものも評価対象です。作文の流れに論理性が求められますので、単語・文法が正しいだけでなく、「なぜそう思うのか?」「どうしてそうなるのか?」と論理的にわかりやすく筋道を立てながら文章を書く練習をしましょう。

おすすめ教材

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初級のページでも紹介していますが、中級までカバーしてある教科書なので中級対策にももちろんオススメです。作文問題もあり実際の試験の問題に近いです。
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