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南イタリア

アドリア海や地中海に面している南イタリアはリゾート地として知られている都市が多いです。日本でもテレビの旅番組などでよく特集が組まれたりしています。南イタリアを代表する都市ナポリや、青の洞窟で知られているティレニア海に浮かぶカプリ島、多くの映画で登場しているシチリア島など、一度は訪れたい場所ばかりです。

リゾート地として高い人気を集めていて、アドリア海や地中海などに面しており、ヨーロッパ屈指の高級リゾートになっています。そんな南イタリアにはいくつか人気の観光都市がありますので、そちらをご紹介したいと思います。

ナポリ

イタリア南部・カンパニア州の州都で「ナポリを見てから死ね」と言われるほど景色が良いことで知られています。意外と知られていませんが、日本の鹿児島市と姉妹都市提携をしていて、街中には「鹿児島通り」と呼ばれる通りがあります。

「ナポリ歴史地区」という登録名で、王宮、卵城、カテドラル(大聖堂)、ヌオヴォ城、サンテルモ城、サンタ・キアラ修道院、サン・マルティーノ修道院などが世界遺産に登録されています。

観光情報

ナポリタンのナポリです!…と言いたいところですが、実はナポリタンは和製イタリア語で、イタリアにはナポリタンというパスタ料理は存在しません。意外と知られていなかったりするので、ちょっとトリビア的に書いてみました。ということで、今回はナポリの観光スポットをご紹介します!

1995年にナポリ歴史地区という登録名で、いくつかの建造物が世界遺産に登録されています。以下にそれぞれの解説を書いてみたいと思います。

まずは、「パラッツォ・レアーレ・ディ・ナーポリ(王宮)」です。かつてナポリ王位や両シチリア王位についていたブルボン家の王宮となります。プレビシート広場に面したファサードは存在感抜群です。スペイン統治時代の17世紀初頭に建てられたと言われています。

次に、「ナポリ大聖堂」です。ナポリの守護聖人、聖ヤヌアリウスに捧げて建てられた聖堂として知られています。シチリア王シャルル1世により、建設が命じられ、その後14世紀に完成したとされています。建物の外見が左右対称になっていて、外から見ているだけでも綺麗です。

続いて、「サンテルモ城」です。ヴォメロの丘の上に建つお城で、ナポリの街を見渡すことができます。1200年代に建築された後に、16世紀に改修され現在の姿となりました。お次もお城でヌオヴォ城です。

13世紀にナポリ王カルロ1世が、建築を命じたとされています。その後戦闘の舞台となってしまい大きく破壊されてしまいますが、15世紀から18世紀にかけて改築されて、現在の姿となりました。

またまたお城で「卵城」です。サンタルチア港の小島に突出して作られた要塞です。ここの屋上からはナポリの街を見渡すことができます。もともとは豪華な別荘として使われていましたが、ノルマン人がナポリを支配すると要塞として使われるようになりました。

実は世界遺産に登録されている物件もあともう数件存在します。いずれ更に情報を追加した新しい投稿をしたいと思います。

みんなの感想(4件)

●●母が今でも新婚旅行で行ったナポリの素晴らしさを語っていたので私も行きました。確かに夜景の素晴らしさは感動しました、ただ、夜の街は日本で言う渋谷や六本木のように若者が集いかなり賑やかです。とてもびっくりして驚きました。あと、車の運転は荒々しい方が多かったような気がします。

ナポリの夜景を見に行き、ホテルへ戻る時などは、裏道等には入らずメイン通りを歩くことをおすすめします。治安はそれほど良くはないという気持ちで気を付けながら夜景を楽しまれると良いと思います。

●●「ナポリを見てから死ね」ということわざがあるほど、景色が綺麗で有名な街です。世界遺産に登録されているお城などといった施設が人気の観光名所となっています。ちょっとした雑学ですが、ナポリタンとナポリは全く関係がありません。日本で産まれた料理で、ナポリタンというメニューはイタリアにはないのです。

●●美しい街で「ナポリを見て死ね」なんて言葉があるくらいです。最初この言葉を知ったときはビックリしました。なんだと思って調べると、ナポリが綺麗すぎるから死ぬ前に見ておけということらしいです。ちなみにマラドーナが7年も在籍したサッカークラブがあります。

●●イタリアといえば、映画「冷静と情熱のあいだ」で描かれていたドゥオモの荘厳なイメージと石畳の道路の情景がまず、思い浮かびます。古い建築をそのまま街並みに残しているので何でも絵になってしまうのでしょう。ビジネス街のビルのイメージがまったく浮かばないのがイタリアの不思議なところです。

一言でイタリアといっても、南部のナポリやシチリアとミラノとではまた、思いうぶ風景は別ものなのが面白いところです。洗練された都会がミラノやローマならばナポリやシチリアあたりはイタリアの良き田舎でしょうか。映画でしか見たことがありませんが、「グランブルー」の風景などは、私の憧れのイタリアの風景です。

カプリ島

ナポリの南約30kmに位置するナポリ湾に浮かぶ島です。アウグストゥス帝も魅了されたと言われている宝石のような美しさを持つ島で、なんといっても青の洞窟で知られています。

青の洞窟には、洞窟のある入り江から手漕ぎの小船に乗って入って行くことができます。入り口は狭いものの、入った先には数十メートルの広大な空間が広がっています。海面がきれいな青に輝くのは午前中で、観光客もこの時間に集中します。

みんなの感想(3件)

●●カプリ島は断然夏がおすすめです!なんと言っても有名な『青の洞窟』に入れる可能性が一番高いのが夏だからです。ですが、残念なことも…近年の温暖化による海面上昇で青の洞窟に入れる確立が徐々に低下しているんだとか。本当に運ですね。

もし洞窟に入れなくても島を周遊するクルージングもおすすめです。これも偶然ですが、プチ青の洞窟やプチエメラルドの洞窟に巡り合うこともあります。島の眺めんも悠然としていて綺麗です。崖の上から船に挨拶をしてくれる銅像の『挨拶小僧』にも会えますよ!

●●カプリ島のおみやげは何といってもレモンチェッロです!カプリ島は有名なレモンの産地ですので色々ありますが、レモンチェッロはここならではの逸品です。

皮を使ったお酒で、色は眩しいくらいのイエロー。とろけるような甘みと突き抜けるアルコールは本当にクセになります。日本で買うと高いのですが、現地で買うと8€くらいです。

あと、カプリウォッチもいいですよ。デザインは様々で値段は90~200€と高めですが、その時計をペアで買った男女は生涯を共にし、1人で買った人は再びカプリ島を訪れる…なんていうジンクスもあります。ほとんどの時計の文字盤にCAPRIの文字が入っているので、良い記念にもなりますね。

●●ナポリから30キロほど南下したところに浮かんでいる島です。レモンが特産物で、別名「レモン島」とも呼ばれています。周囲の大部分が断崖絶壁となっているカプリ島ですが、ここの観光名所はなんといっても青の洞窟です。

日本で放送される旅行番組などでも度々取り上げられています。洞窟のある入り江から手漕ぎの小船に乗って、洞窟内に入っていくことができます。特に綺麗な青色に見えるのは午前中です。

シチリア島

シチリア島は地中海最大の島で、日本の九州地方の約65%ほどの面積を誇ります。シチリア州の州都パレルモのほか、カタニア、メッシーナ、シラクサなどといった有名都市があります。

州都パレルモは、かつてアラブとノルマンが支配していたので、教会などはアラブ・ノルマン様式のものが多くなっています。また、地中海側に位置する町ではギリシアからの入植者が多く、ギリシャ劇場やギリシャ神殿などが今なお残っています。

みんなの感想(2件)

●●日本とあまりにも共通点がない文化を持った土地柄か、遠いところに来てしまったという感じでした。空と海が美しく、おおらかな人々、様々な文化が混じった独特の建築、ギリシャ神殿の神々しさ、いつまでも印象に残る素晴らしい土地でした。

●●シチリア島は地中海最大の島で、日本の四国地方よりも大きい島となります。シチリア州の州都パレルモやカタニアなどが主な都市として知られています。あまりメジャーではありませんが、各周辺都市を周遊すると、普段の旅行とはまた違った楽しみ方ができます。

アマルフィ

カンパニア州の都市で、アマルフィ海岸の中心地です。海洋に面し、かつ複雑な地形に囲まれており、狭い土地を有効活用するため、断崖にへばりつくように建物が密集しています。ところどころにレモン畑があるのも特徴的です。

11世紀に建造が始まり、壮大なファサードを持ったアラブ・シチリア様式の大聖堂が見所です。建てられた後に、青銅製の扉や「天国の回廊」が追加で建設されました。アマルフィにやってくる多くの観光客が訪れています。

みんなの感想(2件)

●●織田裕二主演の映画で日本でも有名になったアマルフィ。断崖絶壁の道の先にある港町で、そこに至る道は狭い上に駐停車もたくさんあるので、南イタリア出身のドライバーでなければ観光バスを走らせるのが難しいんだそうです。

アマルフィにあるドゥオモは長い階段の先にあって入館制限が厳しく、ミニスカートなどの露出が多いものは断られていました。

土地が少ないので車道は1本しかなく、歩道は古い建物の1階部分をトンネルの様に走っていました。そのトンネルも白い石でできていて、至る所に温かいオレンジのライトがおいてあり、本当に素敵な雰囲気でした。

●●2009年に公開された日本映画「アマルフィ 女神の報酬」で日本国内での知名度がぐんと上がった街です。断崖上に向かって形成されている街で、ここにあるアマルフィ海岸は世界一美しい海岸と言われ、1997年にユネスコの世界遺産にも登録されています。

ソレント

ナポリから南に約50キロ下ったところにあるカンパニア州ナポリ県の都市で、ナポリ民謡「帰れソレントへ」でも知られています。アマルフィ海岸への玄関口としての機能や、カプリ島観光の拠点にもなっているため、シーズンである夏の時期は多くの観光客で賑わいます。

ソレントの町はとても綺麗で高級感が漂っており、リゾート地の雰囲気を存分に味わうことができます。立派な回廊で知られる「サン・フランチェスコ教会」や、オシャレなブティック・カフェなどが建ち並ぶコルソ・イタリア通りなどが見所です。

まとめ

以上、南イタリアの観光名所をいくつかご紹介させて頂きました。昔から青の洞窟やナポリなどは知名度がありましたが、ここ最近で映画の影響もありアマルフィが一気に日本でも知られるようになりました。実際の数は知りませんが、おそらく日本人観光客の数も増加したのではないかと思います。