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広州周辺

華南エリアの世界遺産一覧です。華南にも複数の世界遺産が登録されていますが、中でも最も訪れる人が多いのはマカオの「マカオ歴史市街地区」です。これは22の歴史的建造物と8つの広場から構成されており、有数の観光資源となっています。なお、上から登録された順に並んでいます。

  1. 万里の長城
  2. 武陵源の自然景観と歴史地域
  3. 武当山の古代建築物群
  4. 明・清王朝の皇帝墓群
  5. マカオ歴史地区
  6. 開平楼閣と村落

万里の長城

海外では「The Great Wall」の名で知られている中国を代表する観光名所です。8800キロメートル以上もあるという長い城壁の遺跡で、秦の始皇帝の時代から明代に至るまで長い時間をかけて作られています。

かつては「宇宙から肉眼で見ることができる地球上唯一の建造物」とも言われていましたが、こちらはその後誤りであったことが判明し訂正されています。

外国人観光客の多くはツアーを利用して訪れることが多く、特に北京からも近い八達嶺長城は最も有名な見学地として知られています。

武陵源の自然景観と歴史地域

武陵源は湖南省の張家界市にある複数の自然保護区の総称です。独特の形をした石柱が建ち並んでいる景観で非常に有名で知られているほか、武陵源を構成する張家界森林公園・索渓谷自然保護区・天子山自然保護区などには保護種に登録されている動植物が多数生息しています。

武当山の古代建築物群

湖北省の十堰市にある山です。古くに建てられた道教寺院が数多く存在し、それらを含めた山全体が世界遺産に登録されています。

道教武当派と中国武術の武当拳の発祥地として中国国内ではよく知られているほか、日本を始めとした海外の国々では、映画『グリーン・デスティニー』の中で登場した舞台として、広く知られるようになりました。

明・清王朝の皇帝墓群

明・清王朝の皇帝墓群は、中国の古代王朝である明・清・後金の歴代皇帝の陵墓群です。華南エリアでは湖北省の明顕陵が「明・清王朝の皇帝墓群」に含まれています。明顕陵は明の嘉靖帝の父の陵墓として知られています。

マカオ歴史地区

カジノ世界一の都市として有名なマカオですが、実は中国の特別行政区に属しており、世界遺産も数多く存在します。

「マカオ歴史地区」という名称で20以上の建築や広場などの施設を含んで登録されており、各施設が観光名所として人気を博しています。カジノやショッピングばかりではなく、ちょっとした息抜きも兼ねて観光も楽しんでみてはいかがでしょうか。

開平楼閣と村落

広東省の開平にある高層の楼閣が非常に有名な村落群です。1800以上もの高層楼閣があり、それぞれの楼閣が古代ギリシアや古代ローマ・イスラム・ビザンチン・バロックなどの建築様式が融合して建てられているのが特徴です。なお、世界遺産に登録されているのは、赤坎鎮・自力村・方氏灯楼・蜆岡鎮・百合鎮の村落群です。