広州

華南エリアの中心的存在で、上海市、北京市に次ぐ第3位の経済規模を誇る大きな都市広州。5大国家中心都市に指定されている都市ということで、いかに重要な役割を担っている都市かがうかがい知れますが、そんな広州にも数多くの外国人観光客が足を運んでいます。いくつかおすすめの観光名所をご紹介したいと思います。

見どころ

石室聖心大聖堂 1863年に建築が始まり、1888年に完成した大きな大聖堂です。1997年には全国重点文物保護単位に指定されています。

中国で最も高い尖塔を持つゴシック建築のカトリックの大聖堂となっており、聖堂の全部の壁と柱は花崗岩で作られているため、石室とも呼ばれています。

フランスのカトリック教団にこの土地を貸し出した際に、フランス人建築家がパリのノートルダム大聖堂を参考にして建築したと言われています。

実際、ノートルダム大聖堂とかなり多くの類似点があることも判明しています。建物の外観もそうですが、内装も荘厳な作りとなっていて、特に聖書の内容を描いたステンドグラスは必見です。

一般の方の内部見学は日曜日の午前8時から午後5時までですので、広州に行かれる際には時間を調整して石室聖心大聖堂にも足を運んでみてください。
西漢南越王墓博物館(せいかんなんえつおうはくぶつかん) 1983年に南越国の君主であった文帝の墓が出土したことから作られた博物館で、1993年に完成しました。墓からは1000点以上物埋葬品が出土し、現在こちらの博物館では墓と出土品を見ることができます。

なお、王墓の石室も公開されていますので、本物の内部の様子も見ることができます。全部見て回ると2時間は必要です。
六榕寺(りくようじ) 537年に広州に建設された古代仏教寺院で、1400年以上もの長い歴史を誇ります。

寺院内には数多くの舎利塔や仏像などがありますが、中でも注目を集めているのが高さ57メートルもある花塔(旧名:千仏塔)です。

花塔は1097年に建てられた9層からなる舎利塔で、広州で最も古い仏塔として知られています。
懐聖寺(かいせいじ) イスラム教が初めて中国に伝えられた唐代初期に建てられたイスラム教寺院(モスク)です。中国では最も早くに建築されたモスクとして知られています。
陳氏書院(ちんししょいん) 1890年代に広州の「陳」という姓をもった人々がお金を出し合って建築した書院です。院内は現在、博物館となっており、美術工芸品が展示されています。
越秀公園(えっしゅう) 広州の中心部に位置する広大な面積を持つ公園です。総敷地面積は約87万平方メートルに及びます。緑が豊かで、落ち着いた時間を過ごすことができます。
中山紀念堂 中国革命の父と言われる孫文(孫中山)を記念して建築された紀念堂です。入り口には孫文の銅像が建っており、堂の中には孫文の遺言が刻まれた石版が掲げられています。
五仙観(ごせんかん) 広州の伝説上の5人の仙人を祀っている廟です。そのためこの名前が付けられました。ここの楼閣は登ることができ、そこからの眺めは素晴らしいです。
蘭圃(らんぽ) 300種類以上、そして1万鉢以上の蘭が置かれている公園です。広州駅からほど近いところにあるにも関わらず、中は落ち着いた時間が流れています。
三元宮(さんげんきゅう) 前述の中山紀念堂の北にある道教寺院です。東晋時代に建てられましたが、その後16世紀の後半に再建され現在の姿となりました。
光孝寺 広州で1番有名で、かつ規模も最大級の仏教寺院です。古く長い歴史を持つ寺院で、数々のストーリーを持っています。毎日のように地元民が参拝にやってくるため、よく賑わっています。
南越国宮署遺址(なんえつこくきゅうしょいし) 15万平方メートルという広さを誇る遺跡です。ここから様々な時代のものが出土しました。

ホテル・宿泊施設

マリオット・ホテル広州 日本でもお馴染みの高級ホテルチェーン「マリオット」運営のホテルです。各種レストランやフィットネスセンター・プールなど施設が充実しています。香港行きのバスも出ています。
花園酒店 広州5大ホテルの一つに数えられている高級ホテルです。ホテルの裏手から香港とマカオ行きの直通バスが運行されているので、そちら方面の観光も考えていらっしゃる方にはとても便利です。
東方賓館 広州最大級の敷地面積を誇る高級ホテルです。こちらのホテルからも香港・マカオへの直通バスが発着しています。また、広州白雲国際空港へのバスも運行されており、移動も便利なホテルです。
広東勝利賓館 1895年に建てられたビクトリアホテルが前身の歴史と由緒あるホテルです。内装はリニューアルされており、各種施設も改築され、充実しています。