3級・2級
中国語検定試験の3級・2級対策です。中国語検定の中ではそれぞれ中級前半・中級後半のレベルと位置付けられています。合格率は3級で3割~4割、2級で2割前後となっています。ここから一段と難易度が上がってきます。
3級
中国語検定のガイドラインによると、3級で中国語の一般事項をマスターしている証明となります。なお、就職・転職活動で履歴書に書くことができるのもここからと言えます。
書取
まずは3級の書取対策です。試験は発音・マーク選択式の簡単な日中翻訳・単語の穴埋め・文章の並び替え・読解問題と5つのパートに分かれています。文法に関する問題が多く、中級程度の文法事項を全体的に押さえておく必要があります。
ただ、あくまでも3級なので、難しい文法はやらなくて大丈夫です。4級の時と同様に1冊の中級文法教材を最後までやり通せば合格レベルに到達します。あれもこれもと教材に手を出すと、結局どれも最後までできずに終わることが多いので、評判のいい文法書を1冊だけやり抜きましょう。
リスニング
次は3級のリスニング対策です。リスニングは大きく2つのパートに分かれています。基本的にはどちらも「中国語による質問を聞き取り、四つの回答から一つを選んでマークする形式」です。
問題も選択肢も中国語で読み上げられるため、双方に集中する必要があります。書取であれば漢字の雰囲気である程度理解できますが、リスニングでは発音にも注意して試験に臨みましょう。
試験の形式上5W1Hの形にはまった問題が多いので、それぞれの形式を覚えておくことはもちろん、教材に付随しているCDの例文暗誦してとにかく中国語の質問文に慣れるようにしましょう。
2級
中検2級に合格するレベルになると、旅行会話程度であればほぼ完ぺき、日常会話でもネイティブとの会話で意思の疎通にさほど問題はないでしょう。2級であれば胸を張って中国語を話せると言えます。
書取
さぁ、まずは書取対策です。上の3級との大きな違いは長文読解と中国語作文の出題です。より中国語の文章を理解することに重点が置かれ、発音問題などは少なくなっています。
試験に登場する文法のレベルは3級とあまり変わりはないのですが、どこまで正確に理解して使えるかがポイントになってきます。文法事項を問う3級と文法の使い方を問う2級と言ってもいいですね。
ですので、中国語の文法事項を押さえておくことは当然として、その文法を使う練習が必要となります。問題集を買ってきて解いたり、中国語で日々の日記やブログをつけてみるのも効果的です。
できれば中国人留学生や同僚・知人など、ネイティブの中国人の方に自分の書いたものを見せて添削してもらいましょう。ぜひ継続して続けてみて下さい。2級から更に上を目指すのにも役に立ちます。
リスニング
次にリスニング対策です。2級のリスニングは、3級と同じくマークシートなのですが、難易度が決定的に異なります。3級では基本的な会話や質問を理解していれば解答できる問題が出題されますが、2級では中国の文化の理解に関する問題・時事問題・外来語やことわざなども出題されます。
日常会話にとどまらず、更に1歩踏み込んだリスニングの勉強が必要になってくるのも2級からです。教材だけではなく、中国のドラマやニュースなども見てリスニング勉強に取り組むようにしましょう。