西安

西安は、陝西省の省都です。国家歴史文化名城に指定され、世界各国から多くの観光客が訪れる都市として知られています。かつて、紀元前11世紀から紀元後10世紀までの約2000年の間、秦・漢・隋・唐など中国歴代王朝の都として栄えていました。

見どころ

鐘楼(しょうろう) 街の中心部に建っている1384年に建てられた鐘楼です。1582年に現在の場所に移転されました。夜のライトアップされた様子が特に美しいと評判です。
明代城壁(みんだいじょうへき) 1370年から9年かけて作られた城壁です。完成後、何回か修復作業が行われ、現在の姿になりました。城壁には登ることができ、そこから西安の街を見渡すことができます。
大唐芙蓉園
(だいとうふようえん)
広さ66万平方メートルを誇る2005年に作られたテーマパークです。唐代の建物を再現した建築物が並んでいます。ショーも上演されています。
小雁塔(しょうがんとう) 1300年以上の歴史を持つ塔です。もともとは15層でできた塔でしたが、地震によって上の2層が崩れてしまい、今は13層となっています。
大雁塔(だいがんとう) 652年に建てられた高さ64メートル7層でできた塔です。こちらの大雁塔が先にできて、こちらよりも小さかったため、前述の小雁塔にはそのような名前が付きました。

塔に登ることができ、頂上からは西安の街を一望することができます。
青龍寺 582年に建てられた寺院です。その後、711年に現在の名前に改称されました。日本史でも登場する空海もここで学んでおり、敷地内には空海紀念堂や空海記念碑などが建てられています。
清真大寺 西安で最大のイスラム教のお寺です。742年に建てられ、西安では最も有名なイスラム寺院としても知られています。

外観をぱっと見た感じは他の仏教寺院と変わらないように見えますが、殿内の装飾などはすべてイスラムの教えに従ってできています。
碑林博物館
(ひりんはくぶつかん)
陝西省立の博物館です。1950年に建てられたこの博物館には8万点以上の膨大な量の文化財が収蔵されています。また、敷地内には歴史的価値の高い貴重な石碑がいくつも建っていることでも有名です。
陝西省歴史博物館(せんせいしょうれきしはくぶつかん) その名の通り、陝西省の歴史と文化を学ぶことができる博物館です。総敷地面積は7万平方メートルにも及び、陝西省屈指の博物館となっています。
秦始皇陵(しんしこうりょう) 中国陝西省の秦始皇帝の陵(墓)とその周辺にある兵馬俑を総称してこのように呼びます。中国史で初の皇帝となった秦の始皇帝が当時の強大な力を利用して作らせたと言われています。

なお、世界的に有名なのは兵馬俑の方です。1974年に一般市民によって発見され、1987年に世界遺産として登録されました。
秦始皇兵馬俑博物館(しんしこうへいばようはくぶつかん) 前述の兵馬俑が発見された発掘現場をそのまま博物館にしたものです。兵馬俑とは始皇帝の陵墓を守るために作られた兵士や馬を等身大に象った素焼きの陶器です。なお、兵馬俑の撮影は可能です。
半坡遺跡博物館
(はんばいせきはくぶつかん)
約6000年前の新石器時代の村落の遺跡です。1953年に発掘され、現在も公開されています。
華山(かざん) 五岳のひとつに数えられている山で、西安から東に約120キロほど離れた場所にあります。登山道が少ない上に、急な上り坂が断崖絶壁に沿って作られていることから、なかなか登るのは難しいです。
乾陵(けんりょう) 唐の第三代皇帝とその妻が眠っている陵墓です。墓前まで526段の石段があり、その眺めは壮大です。
法門寺 1800年以上の歴史を誇る寺院です。法門寺仏舎利塔がシンボル的な存在となっています。敷地内にはここから発掘された出土品を展示している法門寺博物館も併設されています。
華清池(かせいち) 美しい景色と温泉で有名な場所です。かの楊貴妃が温泉浴をした場所として知られています。今から2700年以上前には温泉があったとされています。
興教寺 唐代の高僧である三蔵法師が眠っている寺院です。興教寺唐三蔵塔に遺骨が安置されています。
茂陵博物館 前漢王朝の陵墓群です。前漢の11皇帝の内の9皇帝の陵墓がほぼ一直線上に並べられています。その距離は50キロにも及びます。

ホテル・宿泊施設

シェラトン西安ホテル 日本でもお馴染みの高級ホテルチェーン「シェラトン」が運営しているホテルです。ホテル内に中国の旅行社のカウンターが入っているため、オプションツアーなどに申し込むこともできます。
グランド・メルキュール・ホテル西安 スターリン建築様式の外観で重厚感と高級感のある5つ星ホテルです。サービスもしっかりしています。
ハイアット・リージェンシー西安 こちらも日本でもお馴染みですね。ハイアット・リージェンシーホテルです。1992年には天皇陛下が、1998年には当時のアメリカの大統領クリントン大統領がこのホテルに宿泊しています。
ゴールデンフラワーホテル西安 正式名称はゴールデンフラワーホテル西安バイシャングリラです。その名の通り、シャングリラホテルが運営している高級ホテルです。
ソフィテル・オン・レンミン・スクエア 敷地内にコンベンションセンターも備えている高級ホテルです。充実した設備と、洗練されたサービスでビジネス客からも高い人気を誇っています。