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中国西部

西北・西南のエリアの世界遺産一覧です。このエリアには大規模で自然を活かした遺産が多く登録されています。雄大な自然が織りなす神秘的な景観を存分に満喫することができます。ジャイアントパンダの保護区もこのエリアにあります。なお、上から登録された順に並んでいます。

  1. 万里の長城
  2. 莫高窟
  3. 九寨溝の渓谷の景観と歴史地域
  4. 黄龍の景観と歴史地域
  5. ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群
  6. 峨眉山と楽山大仏
  7. 麗江旧市街
  8. 大足石刻
  9. 青城山と都江堰
  10. 雲南保護地域の三江併流群
  11. 四川省のジャイアントパンダ保護区
  12. 中国南方カルスト

万里の長城

もはや説明は不要と言ってもいいのではないかと思われるほど、世界的に知られている中国を代表する観光スポットです。全長8851キロにも渡って延びている巨大な城壁の跡で、毎年数多くの観光客が国内外から訪れています。

北京周辺にある城跡などが主な観光名所となっていますが、西北エリアの甘粛省敦煌市周辺にある、シルクロードの重要な関所の1つとして知られている「玉門関」や、同じく甘粛省の嘉峪関市にあり、万里の長城最西部に位置する関「嘉峪関」なども人気があります。

莫高窟

甘粛省の敦煌市周辺にある仏教遺跡です。「ばっこうくつ」と読みます。鳴沙山の東の断崖に600近くの洞窟が存在し、それら洞窟の中には全部で2400近くもの仏塑像が安置されています。

洞窟の壁には壁画が描かれており、こちらは全て面積を合計すると45,000平方メートルにもなります。これらの洞窟の中でもずば抜けて規模が大きく歴史が長いのが莫高窟です。

九寨溝の渓谷の景観と歴史地域

九寨溝とは四川省アバ・チベット族チャン族自治州の九寨溝県にある自然保護区のことです。その素晴らしい景観で世界的に知られており、独特の青い水が非常に有名です。その自然を保護するため、屈指の観光名所ではあるものの、1日当たりの入場者数は制限されています。

かつては長距離バスで10時間近くかけて行くことしかできませんでしたが、2003年に九寨黄龍空港が開港してからはアクセスが容易となり、以前にも増して人気を博しています。ちなみにジャイアントパンダの生息地のひとつとしても知られています。

黄龍の景観と歴史地域

黄龍は四川省アバ・チベット族チャン族自治州の松潘県にある景勝地です。こちらも絶滅危惧種であるジャイアントパンダやゴールデンモンキーの貴重な生息地として知られています。

「迎賓彩池」から「五彩池」にかけての3.5キロほどのエリアが観光用の景勝地として整備されており、透き通る青や黄色・緑・茶色などと、場所によって変化して見える池の水が非常に美しく、高い人気を誇っています。

ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群

チベット自治区のラサは、かつて宗教・政治の最高責任者ダライ・ラマの政権の本拠地がおかれていた場所で、チベット文化の中心地としてに発展してきました。そんなラサにあるポタラ宮とトゥルナン寺・ノルブリンカか世界遺産に登録されています。

ポタラ宮はマルポリの丘の上に建っている大きな宮殿です。13階建ての宮殿は13,000平方メートルもの面積を持ち、単体の建築物としては世界最大級のものとして知られています。

トゥルナン寺は2000年に世界遺産に追加登録されたチベット仏教の寺院です。中国語名で大昭寺と表記されることや、ジョカンと呼ばれることもあります。7世紀に建築された歴史の長い寺院です。

ノルブリンカは2001年に世界遺産に追加登録された離宮と庭園です。宮殿と庭園の総面積は36万平方メートルにもなります。

峨眉山と楽山大仏

中国国内の仏教聖地の一つ、そして中国三大霊山の一つにも数えられている「峨眉山」と、同じく四川省にある巨大な大仏「楽山大仏」からなる世界遺産です。

「峨眉山」は古来から聖地として知られていたため、自然が豊富に残されており、絶滅危惧種を含む約5000種類もの動植物が生息しています。

「楽山大仏」は弥勒菩薩をかたどって彫られた世界最大の仏像です。奈良県の東大寺にある大仏の約7倍もの大きさがあると言うから驚きです。

麗江旧市街

そのままで恐縮なのですが、雲南省の麗江市に広がっている旧市街地です。8世紀にこの地にやってきた少数民族「ナシ族」によって建設されました。

旧市街地に建っている数々の歴史を感じさせる建築物はほとんどが木造となっています。かつては城も残されていましたが地震によって崩壊してしまったため、現在はその姿を見ることができません。

大足石刻

重慶市の大足県にある仏教石窟です。9世紀から13世紀にかけて作られた、大乗仏教の石仏が彫刻されている石窟群です。メインは仏教の石仏ですが、中には道教の神々の像もあります。30メートル以上の大きさを誇る「釈迦涅槃像」と、1000以上の手を持ち、そして金箔が張られた「千手観音菩薩」が特に有名となっています。

青城山と都江堰

四川省都江堰市にある「青城山」と都江堰市西部の岷江にある「都江堰」からなる世界遺産です。

「青城山」は道教の発祥の地のひとつとして古くから知られており、現在でも道教の名山として広く知られています。山の中には数多くの道教寺院が建っており、各寺院には壁画や浮彫などの美術品があります。景勝地としても有名で、「青城山風景名勝区」という名前も付けられています。

「都江堰」は「とこうえん」と読む、古代の水利・灌漑施設です。紀元前3世紀頃に洪水を防ぐために作られ、長い年月をかけて都江堰が完成してから、成都平原は農業地帯へと生まれ変わりました。

雲南保護地域の三江併流群

チベット高原に源流がある3つの川が流れている約170万ヘクタールに及ぶ地域が世界遺産に登録されています。

3つの川「金沙江」「瀾滄江」「怒江」と高黎貢山地域・白馬雪山および梅里雪山地域・哈巴雪山地域・千湖山地域・紅山雪山・雲嶺地域・老君山地域・老窩山地域などといったエリアから構成されています。

世界に生息する内の約25%の動物がここに存在していると言われているほか、植物も6000種類が確認されています。このように動植物の種類が非常に豊かであることから世界遺産に登録されました。

四川省のジャイアントパンダ保護区

ジャイアントパンダとはいわゆる一般的なパンダのことです。日本では東京の上野動物園や和歌山のアドベンチャーワールドなどで見ることができます。

四川省のジャイアントパンダ保護区は7ヶ所の自然保護区と9ヶ所の風景名称区から構成されており、この地にジャイアントパンダの30%以上が生息しています。前述の「青城山風景名勝区」も9ヶ所の風景名称区のうちの一つです。

中国南方カルスト

雲南省の石林、貴州省の茘波、重慶市の武隆から構成されている、カルスト地形の代表的な存在です。

石林は高さ30メートルもある多数の岩がそびえ立っており、有数の景勝地として知られています。茘波(れいは)は円錐のような形をした小高い山々が連なっており、希少な動植物の生息地として有名です。武隆には巨大な洞窟や鍾乳洞があることで知られています。