レ・アール~マレ~バスティーユ
レ・アール~マレ~バスティーユの観光名所をご紹介しています。パリ発祥の地としても知られているこのエリアには、世界遺産に登録されている歴史的建造物を始め、数多くの観光名所が存在します。
ノートルダム大聖堂 | パリ司教モーリス・ド・シュリーによって1163年に建設が始められ、1345年に全てが完成したローマ・カトリック教会の大聖堂です。 ゴシック建築を代表する建物でシテ島に建っています。ノートルダムは「我らが貴婦人=聖母マリア」を意味しています。 現在もパリ大司教座聖堂として使用されており、信徒であるないにかかわらず、多くの観光客が訪れる観光名所となっています。 ファサードを装飾する彫刻をはじめ、多くの部分がフランス革命後に改修され、現在の姿となっています。 内部見学はもちろん、南塔の頂上には登ることもできます。北塔から長い螺旋階段を上る必要があるので、体力のある方限定ではありますが、パリの街を眺めることができます。 |
サント・シャペル | シテ島にあるゴシック建築の教会堂です。パリ最古のステンドグラスで知られています。ここが完成したのは1248年で、ルイ9世が王宮の礼拝堂として造営しました。 かつては前述のノートルダム大聖堂との間に連絡通路が設けられたこともあります。最大の見所はやはりステンドグラスで、光の強さによって色味が変わる美しいステンドグラスを眺めることができます。 |
コンシェルジュリー | もともとはフィリップ4世の宮殿でしたが、14世紀後半から牢獄として使われ始めた建物です。 ここに収容されると必ず死刑にされることから「死の牢獄」「ギロチン控えの間」と呼ばれていました。1914年に牢獄として使われることはなくなり、現在は観光名所となっています。 建物内にはマリー・アントワネットの独房の様子を再現した部屋もあり、説明のための掲示板も設けられています。なお、未公開のエリアは裁判所と警視庁の一部として現在も使用されています。 |
パリ市庁舎 | ルネッサンス様式の壮大で重厚感のある建物です。正面に飾られている時計の下には「自由・平等・博愛」の文字が刻まれています。 冬には正面広場にスケートリンクが設置され、カップルや子ども連れで良く賑わいます。1871年に火災で倒壊した旧市庁舎を再建して、現在の姿となりました。 |
サン・ルイ島 | シテ島と並んで「パリ発祥の地」と呼ばれているセーヌ川に浮かぶ島です。昔から高級住宅街として知られており、かつては世界的な大富豪であるロスチャイルド家も邸宅を所有していました。 そんな経緯から、観光客で賑わうシテ島とは逆に、静かで落ち着いています。 |
フォーロム・デ・アール | 地下3階まで光が入り、若者や家族連れからも人気の高いショッピングセンターです。かつてここには巨大な市場があり、その跡地を利用して建てられました。 |
サントゥスタッシュ教会 | レ・アール地区の北西に建っている中世ヨーロッパの大邸宅を思わせるかのような教会です。ベースはゴシック様式で作られていますが、随所の装飾はルネッサンス様式が取り入れられています。 週末には無料のオルガンコンサートも開かれており、地元民や観光客が思い思いの時間を過ごしています。 |
サン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会 | 歴史的記念物に指定されているオルガン「クープランのオルガン」を見ることができる教会です。ファザードは上からコリント様式・イオニア様式・ドーリア様式と3段構成になっており、壮大さを感じさせます。 |
ポンピドゥー芸術文化センター | 正式名称は「ジョルジュ・ポンピドゥ国立美術文化センター」です。後述の国立近代美術館を始め、産業創造センター、音響音楽研究所、公共図書館が入っています。 鉄骨をむき出しにしたユニークなデザインは工事中のようなイメージを与えており、まだ完成していないと勘違いする人も多いそうです。 |
国立近代美術館 | 前述のポンピドゥー芸術文化センターの5階から7階までを占めている美術館です。ルーヴル美術館・オルセー美術館と並んで、パリ三大美術館の一つにも数えられています。 20世紀初頭から現在までの美術作品を中心に展示を行っています。ピカソやモディリアーニ、ミロなどといった巨匠らの作品を多数収蔵しています。 |
バスティーユ広場 | 1789年にフランス革命の発端ともいえるバスティーユ襲撃事件が起こった場所です。もともとは牢獄がありましたが、この事件により牢獄は解体されました。 そのような経緯もあり、近年では政治的なデモンストレーションの舞台ともなっています。 |
オペラ・バスティーユ | 前述のバスティーユ広場の一角を占める劇場です。オペラ・ガルニエの完成から約100年、フランス革命200周年を記念して建てられました。 ガラス張りのモダンな建物で、内部は地上7階地下6階建てで、座席数は約2700を誇ります。 |
マジック博物館 | マジックの道具が色々展示されていて、見ているだけでも楽しめる博物館です。ギフトショップも併設しており、記念グッズやマジックに使える道具などが売られています。 |
ピカソ美術館 | その名のとおりパブロ・ピカソの作品を収蔵している美術館です。かつての塩税徴収官の邸宅「サレ館(塩の館)」を改修して、1985年に美術館としてオープンしました。 絵画、彫刻、デッサン、写真、書簡など全部で5000点もの収蔵品を有しており、展示室は20にも及びます。 |
マレ地区 | 16世紀から17世紀にかけて王侯貴族の豪華な館が建てられた地区で、当時の面影や風情が今も残ります。数々の博物館や美術館がそれらの館を利用して、公開されています。 19世紀以降、多くのユダヤ人が住み着いた場所としても知られており、ユダヤ人街も存在します。 また、現在はゲイエリアとしても有名で、ゲイの自由の象徴であるレインボーフラッグを掲げているレストランやカフェ・バーなどが建ち並んでいます。 |
パリ市立劇場 | ヨーロッパを代表する現代舞踊の劇場です。国内外の著名な振り付け師が本拠地としています。年間会員が多いため、人気のある公演はなかなかチケットが取りにくいのが難点です |
パリ・シャトレ劇場 | パリ市立のオペラ劇場で、オペラ・バレエ・コンサートなど様々な公演を開催しています。目玉となっているのは安価で楽しむことができる「日曜朝のコンサート」です。 |
シルク・ディヴァール | 北マレ地区にあるフレンチサーカスの劇場です。建物自体も正20角形でできており、とてもユニークです。秋から春にかけてがシーズンとなっています。 |
ベルシー地区
ベルシー地区は、かつてはブドウ畑やワイン倉庫が広がっていたパリの田舎でしたが、シラク元大統領がこのエリアの再開発を計画してから様々な施設が建つようになってきました。
新大蔵省 | 近代的な形をした大きな建物です。全長数百メートルもあるユニークな形をしたこのビルは、ベルシーのランドマーク的散在にもなっています。 |
ベルシー・ヴィラージュ | かつてのワイン倉庫街を改造してショッピングモールとして運営しています。石畳の道に加え、レンガ造りの建物には風情を感じられます。休日や週末には家族連れやカップルなどでよく賑わっています。 |
シネマテーク・フランセーズ | 2005年にオープンした映画資料館です。4万本以上の映画を保存しており、館内に設けられた3つの上映ホールでは様々な特集企画が組まれています。 |
国立図書館 | 18階建ての高層ビル4つで構成されている巨大な国立図書館です。フランスで発行されている様々な書籍が収蔵されています。 |
< コメント >
レ・アールからマレ、バスティーユ、そしてベルシー地区にかけてのエリアに存在している、数々の観光名所をまとめてご紹介させて頂きました。最初にご紹介した「ノートルダム大聖堂」はパリを代表する建築物ですので、特に見逃せません。