アミューズメント
イタリアには世界遺産や古代の遺跡などは多数残っているのですが、アミューズメントパークのようなものはあまりありません。しかし、水の都ベネチアは、水上バスや水上タクシーやゴンドラなど、交通機関ではあるもののアトラクション的な要素を楽しむことができます。
また、ベネチアのみならず周辺の離島にも色々と楽しめる要素があります。世界遺産にも登録されているムラーノ島ではヴェネチアン・グラスの製造工程を見ることができたり、ブラーノ島ではカラフルに建ち並んだ建物を見ることができます。
そしてベネチアのリゾート地として知られているリド島もおすすめです。毎年ベネチア国際映画祭の会場になっている高級リゾート地で、白い砂浜のビーチを楽しんだり、ホテル内のカジノで時間を過ごしたりすることができます。
ラ・フェニーチェ劇場
ヨーロッパ有数の外観と音響施設を有する、イタリアを代表する歌劇場のひとつです。火災で焼失したサン・ベネデット劇場の後継として1790年から1792年にかけて建築されました。前年の1789年に建築設計競技(コンペティション)が開催され、28もの設計案の中からジャンアントニオ・セルヴァの案が選ばれました。
その後1836年と1996年に火災でそれぞれ焼失してしまいますが、1836年の時は1年で再建が果たされ、1996年の時は約7年の年月をかけて2003年に再建されています。まさにフェニーチェ(イタリア語で「不死鳥」の意味)の名の通りの歴史を歩んでいる劇場です。
カ・ドーロ(フランケッティ博物館)
カナル・グランデに面して建っているベネチアン・ゴシック建築の最高建築です。1420年に建てられた当初はファサードが金箔で装飾されていたことから、カ・ドーロ(イタリア語で「黄金の館」の意味)と名付けられました。
この建物は1428年から1430年にかけてコンタリーニ家の邸宅として建てられました。ジョヴァンニ・ボンと彼の子バルトロメオ・ボンがコンタリーニ家からの依頼を受けて設計・建築しています。
1797年にヴェネツィア共和国が終焉を迎えると、ジョルジョ・フランケッティ男爵の所有となり、その後彼から国家に譲渡されて以来、「フランケッティ博物館」として一般公開されています。内部にはマンテーニャの『聖セバスティアヌス』やティントレットの作品などが展示されています。
リド島
ベネチアの南東にある離島で、白砂のビーチに高級ホテルやカジノリゾートが建ち並ぶリゾート地域として知られています。正式名称は「リード・ディ・ベネチア」です。第24回カンヌ国際映画祭で25周年記念賞を受賞し、世界的に知られているイタリアとフランスの合作映画「ベニスに死す」の舞台にもなっています。
また、毎年9月にベネチア国際映画祭が開催されていますが、その開催地もこのリド島です。海辺に面したリゾートということで冬場は静かですが、シーズンである3月~10月にかけては多くの外国人観光客らで賑わっています。
サッカー
イタリアと言えばサッカーが有名です。首都ローマなら「ASローマ」や「SSラツィオ」、ファッションの流行最先端を行くミラノなら「インテルナツィオナーレ・ミラノ」「ACミラン」、ルネサンス発祥の地フィレンツェなら「ACFフィオレンティーナ」など、観光で人気のある大都市には有名なサッカークラブがあります。
ベネチアにも「FBCウニオーネ・ヴェネツィア」というサッカークラブがありますが、こちらは現在セリエA(トップリーグ・1部リーグ)に所属しておらず、主にセリエB~Dの下部リーグに所属しています。
そのため、世界的にはあまり知名度が高くないのですが、かつて日本代表の名波浩さんが1999年から2000年にかけて所属していたことがあり、日本ではサッカーファンからはある程度知られています。ちなみに名波さんがプレーしていた頃はセリエAに所属していて、クラブの名称も「ACヴェネツィア」と名乗っていました。