ハネムーン

イタリアの中でも特に人気のある都市として知られているのがベネチアです。水の都・アドリア海の女王などといった別名を持っているベネチアは、街中に運河が走っており、とてもロマンティックで女性から高い人気があります。こちらではそんなベネチアにある、ハネムーンにおすすめの観光スポットをでご紹介します。

サン・マルコ広場

世界中の観光客が必ず足を運ぶ観光名所で、ベネチアの政治・宗教・文化の中心地です。回廊のある建物に囲まれていて、東側にはサン・マルコ大聖堂、ドゥカーレ宮殿が建っています。サン・マルコ寺院から見て右手には旧行政館が、左手には新行政館が、対面する場所にはナポレオン翼などがあります。

この広場は世界一美しい広場としても知られており、屈指の観光名所となっています。そのため、イタリアでは通常ベネチアの広場のことをカンポ(campo)と言いますが、ここだけは特別でピアッツァ(piazza)と言います。

ドゥカーレ宮殿

8世紀に建てられ、その後14世紀から16世紀にわたって改修作業が行われ、現在の姿となった、かつてヴェネツィア共和国の総督邸兼政庁だった建造物です。外観はゴシック風のアーチが連続し、大理石による外壁が非常に優美なイメージを持たせます。宮殿内にはヴェネツィア派画家らの絵画などが飾られています。

ダニエリ

前述の世界遺産にも登録されているドゥカーレ宮殿の近く、ベネチア湾に面して建っているベネチアを代表する名門ホテルです。

14世紀のベネチア共和国総督の宮殿を19世紀にホテルに改装して営業しているホテルで、世界中のVIPから愛されています。3タイプの異なる客室はどれも高級感にあふれており、更に全て大理石のバス付きです。空港やリド島までの送迎サービスも利用することができます。

テラッツァ・ダニエリ

前述の名門ホテル「ダニエリ」の最上階にある高級レストランです。新鮮な魚介類を使ったシーフード料理を中心に提供しています。5月から9月にかけてはテラス席も用意され、カナル・グランデを眼下に食事を楽しむことができます。夏場の午後3時から6時まではカフェとしてもオープンしています。

サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会

ベネチア・バロック建築の傑作と称されている大きな教会です。カトリック教会のバシリカで、カナル・グランデとバチノ・ディ・サン・マルコの間のエリアに建っています。

この教会は1630年にペストが大流行した際に共和国政府が聖母マリアに捧げるために建設が決定し、ペストが終焉した翌年に着工されました。建築家バルダッサーレ・ロンゲーナによる設計で、巨大なクーポラがベネチアの街のシンボル的な存在にもなっています。

教会内には旧約聖書の『ダビデとゴリアテ』、『アブラハムとイサク』、『カインとアベル』を描いたティツィアーノの天井画や、ティントレットの大作『カナの結婚』などがあります。

サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂

サン・ポーロ地区の中心エリアであるカンポ・デイ・フラーリに建っている重要なフランチェスコ修道会の教会です。1338年に建設され、この教会の鐘楼(カンパニエーレ)はベネチアで2番目の高さを誇ります。ちなみに1番高いのはサン・マルコ大聖堂です。

建築後は内装を改築され、ベネチアで唯一の内陣仕切りを含みます。芸術作品が多数収蔵・展示されており、ティツィアーノの『聖母被昇天』『ペーザロ家の祭壇画』や、ドナテッロの『洗礼者ヨハネ像』、ジョヴァンニ・ベッリーニの『聖ニコラス、ペテロ、マルコ、ベネディトゥスとともにいる聖母子』などがあります。

リアルト橋

ベネチアの中心部を走っている大運河「カナル・グランデ」に架かる4つの橋の一つです。その中でも最も有名な橋として知られています。リアルト橋はカナル・グランデに架けられた最初の橋で、13世紀に建築されました。

当時のリアルト橋は木造でしたが、その後、16世紀に再建され現在のような姿となりました。橋の上にはアーケードが作られていて、商店が建ち並んでいますので、ぜひこちらも足を運んで見てください。

ため息橋

ベネチアにある数々の有名な橋の中でも特に有名なものの一つです。前述のドゥカーレ宮殿の尋問室と古い牢獄を結んでいます。

かつては、囚人が投獄される前に見る最後のベネチアの景色を見られる橋として知られており、その囚人が「この橋を渡った後にはもう綺麗なベネチアの景色を見ることはでいないのか・・・」とため息をつくというところから名称が由来しています。

他の言い伝えもあります。それは「恋人同士がこの橋の下で日没時にゴンドラに乗ってキスをすると永遠の愛が約束される」というものです。この言い伝えのため、ゴンドラでヴェネツィアを観光する際にはここは定番のコースとなっています。

ダ・フィオーレ

ベネチアで1,2を争う名門レストランで、地元から非常に高い人気を獲得しています。新鮮な素材だけを利用し、味付けも抜群で、そして更に料理の盛りつけも素晴らしいの一言です。

口でも目でも楽しめる人気の名門レストランということもあり、予約は必須です。普通にふらっと立ち寄ってもまず席に着くことはできません。ツアーデスクやホテルなどで予約をお願いしてから行きましょう。

アンティコ・マルティーニ

こちらも前述のダ・フィオーレと並んで名門レストランと称されている人気店です。フェニーチェ劇場の前に立っており、立地も問題ありません。かつて海軍提督の邸宅として使われていた歴史的建造物を利用して営業しています。

料理はヴェネト料理(ベネチアはヴェネト州に属します。)の本格派です。なお、日本語メニューも用意されているので、オーダーも安心です。

カフェ・フローリアン

1720年の創業のカフェで、イタリアで最初にできたカフェの一つと言われています。広場にもテーブルが並んでおり、クラシックの生演奏を聴きながらゴージャスな気分に浸ることもできます。ただ、演奏があるときにテーブル席に着くとチャージが発生しますので、その点だけお忘れなく。