選び方のポイント

現在、日本で発行されているクレジットカードには様々な種類のものがあります。マイルが付いてお得なカードだったり、インターネットショッピングでポイントが貯まりやすいカードだったり、国内外に加盟店の多いカードだったりと数々の特徴や特色があります。

そこで、ここでは海外旅行や留学に目的を絞って、海外に持って行くのに適したクレジットカードの特徴をご紹介したいと思います。

海外旅行保険付帯のもの

海外に持って行くクレジットカードで忘れてはいけないのが、海外旅行保険です。年会費無料のものでも自動付帯していることがありますが、補償金額は低めに設定されていることがほとんどです。

年会費が数千円するものであれば補償金額もそれなりに高く設定されているケースが多く、更にゴールドカードやプラチナカードなどの上位カードでは5千万から1億円の海外旅行保険が自動付帯されています。

最低でも1千万、できれば3千万円近くの補償金が設定されているカードを選ぶことをお勧めします。また、出国日からいつまで保険が有効なのかも確認しておいて下さい。1ヶ月という場合もあれば3ヶ月までつく場合もあります。

一般的に海外旅行保険には以下の補償が含まれています。

  • 死亡・後遺障害
    旅行中に死亡事故に遭ったり、重度の後遺障害が発生した場合に適用。
  • 疾病・傷害治療
    旅行中に急病や怪我で病院に行った場合などに適用。
  • 携行品損害
    カメラやバックなどの携行品が盗まれた場合や壊れた場合などに適用。
  • 救援者費用
    長期入院などで現地に家族が行った場合などに適用。
  • 賠償責任
    海外旅行のときに陳列の商品を壊した場合などに適用。

旅行前に事前申請しなくても、これらの場合は補償を受けることができます。多くの場合、最初は自身が立て替えて、あとからクレジットカード会社に補償金を請求するという形です。

なお上述の通り、補償期間はクレジットカードによっても異なりますが、一般的に1ヶ月、長くても3ヶ月ですので、海外へ長期留学をお考えの方は別途旅行保険に加入する必要があります。

トラベルアシスタントサービス

多くのクレジットカード会社が世界各地に海外トラベルデスクを設けています。あまり有名ではないところや日本人観光客の少ない都市などにはありませんが、>ハワイ・ニューヨーク・ロサンゼルス・ロンドン・パリ・ソウル・上海など世界的にも有名な都市にはほとんどの場合設置されていますので、確認してみて下さい。

たとえばダイナースクラブの場合、以下の都市にトラベルデスクがあります。

  • ヨーロッパ
    アテネ・アムステルダム・ウィーン・グルンデルワルト・ジュネーブ・パリ・バルセロナ・ブタペスト・フランクフルト・マドリッド・ミラノ・ロンドン・ローマ
  • アメリカ/カナダ
    オーランド・サンフランシスコ・シカゴ・トロント・ニューヨーク・バンクーバー・ホノルル・ラスベガス・ロサンゼルス
  • アジア
    上海・シンガポール・ソウル・台北・バリ・バンコク・北京・香港
  • オセアニア
    オークランド・クライストチャーチ・ゴールドコースト・グアム・サイパン・シドニー・メルボルン

トラベルデスクでは都市案内や観光情報など様々な情報を得ることができるほか、ホテルやレストランの予約・カード紛失時の手続きなど、旅行の際に必要になる多くのことをカバーしてくれるので、とても便利です。

空港ラウンジ

こちらはあってもなくても構わないのですが、乗り継ぎなどによって空港で長時間の待ち時間ができてしまった場合などに便利です。一般カードでは有料のケースがほとんどですが、ゴールドカード以上の上位カードだと無料で使え、同伴者も無料か割安な金額で利用することができます。

マイルが貯まりやすいクレジットカード

海外旅行が初めての方も、そうでない方も今後、国内外問わず飛行機を利用することがそれなりにあるかもしれない、という場合は航空会社が直接提携して発行しているクレジットカードを利用するとマイルが貯まりやすいです。

たとえばJALならJALカード、ANAならANAカード、デルタ航空ならデルタスカイマイルカード、などといった具合です。どのクレジットカードも国際ブランドは自由に選べるケースが多いので、年会費や海外旅行保険の補償金額などを比較しながら選ぶといいかと思います。

初めてであればVISAかマスターカード

もし、今回初めてのクレジットカードを持つということであれば、国際ブランドはVISAかマスターカードを選びましょう。この2つのブランドであれば世界各国どこへ言っても広く使うことができます。

既にいずれかのクレジットカードをお持ちの方であれば、2枚目は海外旅行保険やトラベルアシスタンスなどを考えて他の国際ブランドのカードを選ぶのもアリです。国際ブランドが重複しないように持つことによって、使える店舗数も広がりますし、サポートもそれぞれから受けることができるので便利です。

また、万が一クレジットカードが上手く機能しなかった場合などに備えて、海外旅行に行く際にはクレジットカードは2枚用意しておきましょう。