1級

英語検定の上級に位置する準1級と1級です。特に1級はTOEICやTOEFLの高得点取得者でも、なかなか合格は至難の業と言えます。帰国子女の方でも準1級までは順調に取れても、1級は難しくて合格できないということが多々あります。それだけに、1級を受けるのであれば、しっかりと勉強をして対策を練る必要があります。

勉強法

英検の最上級です。最上級ですから難易度も相当高いと言えます。一次試験の合格率は約1割で、求められる必要単語数は10,000~15,000語が目安となっています。準1級でも語彙はかなり難しいですが、1級では輪をかけて難しくなっています。

そのため、語彙に関する勉強にはかなり時間を割く必要があります。冒頭でも書きましたが、TOEICやTOEFLの高得点者でも知らない単語が出題されたり、小学校を海外で過ごした帰国子女でも合格できないケースも多いです。

準1級では自分の単語帳を作ることをおすすめしましたが、1級では専用の市販の単語帳が必須です。とにかく難易度の高い単語がたくさん出題されますので、単語帳をうまく使って効率よく覚えるようにしましょう。あと、過去問を解くことも忘れないようにしましょう。

また、長文読解の対策として、普段から長い英文を読む習慣をつけておきましょう。朝食時に英字新聞を読んだり、寝る前に英語の書籍を読んだり、といった具合に生活の一部として習慣化してしまいましょう。長文をすらすら読めるようになれば試験でも当然役立ちます。

リスニング対策としては、「海外のニュースやドラマを見る」「シャドーイングをする」この2点につきます。ただし、単純にニュースを見ると言うだけではなく、そのニュースに対する自分の意見も英語で言えるようにしましょう。一次試験ではさほど関係はありませんが、面接にこれが非常に役に立ちます。

最後に、ライティング対策として、理論的に文章を組み立てる練習をしましょう。これは、起承転結を順に分かりやすく構成できるようにするということです。無理に難しい単語や文法を使う必要ありませんが、できるだけ正しい使い方をしましょう。こちらも普段から英語でエッセイやレポートを書いてみるといいかと思います。

面接対策

英検1級の面接は基本的に以下のように進んでいきます。

  1. 入室から着席
  2. 本人確認と挨拶・簡単な日常会話
  3. 5つのトピックが書かれたトピックカードを受け取る
  4. うち1つのトピックを選び、スピーチの内容を考える
  5. 2分間のスピーチを行う
  6. スピーチやトピックに関する質問を受ける
  7. トピックカードを試験官に返して退席

1級の面接は準1級までと異なり、面接官からの質問数は定められていません。面接官の判断で時間内で質問が行われます。カードに書かれているトピックも幅広く、日本国内に関することや世界情勢、時事問題などの中から1つを選ぶことになります。

自分の意見を問われることになりますので、普段から新聞・ニュースなどのトピックについて自分で2分間のスピーチを習慣づけて行うと効果的です。普段2分間スピーチをする機会もあまりないですから、このように習慣づけて行うことで、自分が2分間でどれくらいのスピーチができるのかを知ることもできます。

市販の英検1級面接用の教材にもサンプルスピーチが何本か収録されています。これらのサンプルスピーチも参考にしながら自分のスタイルを確立していきましょう。中には暗誦するという強者の方もいらっしゃるようですが、1級の1次試験をパスできるレベルの方であれば、そこまでしなくても大丈夫だと思います。

おすすめの参考書

出る順で最短合格! 英検1級 単熟語 出る順で最短合格! 英検1級 単熟語

1級の特徴はなんといっても語彙の多さです。準1級を保持しているレベルの方であれば、文法はほぼ問題がないかと思いますが、そこから1級にランクアップするためには、日常生活で使わないような難しい語彙を知っておくことが必要です。
 英検1級語彙・イディオム問題500 英検1級語彙・イディオム問題500

もう1つ語彙に特化した教材のご紹介です。過去問とオリジナル問題から500問が構成されていて、それらの問題を通して、様々な熟語やイディオムを学習することができます。
英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング 英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング

こちらは英検に特化した教材ではないのですが、面接対策に役立ちます。日本語でも論理的に述べるのは難しいですが、このほんのトレーニングを続ければ、英語でも筋の通った論理的な発言をすることができるようになります。

リスニング対策(前半45分)

リーディング対策(後半75分)

実用英語技能検定(英検)の勉強法